シロタ画廊(中央区銀座7)で4月9日から、「掛井五郎 米寿記念展」が始まる。
掛井さんは1930(昭和5)年、静岡市生まれの彫刻家。その作品は東京都庁都民広場、東京都大井ふ頭中央海浜公園、京橋エドグランなど多くの場所に設置されており、現在も意欲的に制作活動を行っている。
「米寿記念展」では、彫刻約25点・油彩5点・ドローイング8点・版画4点を展示。
同画廊の高嶋麻美子さんは掛井さんについて、「権威を嫌い、人と群れず、器用とは言えない立ち居振る舞いで己の信条である『精神の自由』を守ってきた孤高の芸術家。ユーモラスでありながら人間の本質を突いた造形が、見る人の心を揺さぶる」と話す。
「人間も動物も植物も同じ一つの命として同等に扱う、少年の精神を宿した老練の彫刻家のまなざしの温かさを感じていただければ」とも。
開廊時間は11時~19時(最終日は17時まで)。日曜休廊。今月21日まで。