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国立映画アーカイブで日本映画の「クラシック作品」特集 溝口健二など4監督の12作品

「夫婦善哉」(1955)

「夫婦善哉」(1955)

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 「シネマ・エッセンシャル 2019」が8月13日、国立映画アーカイブ地下1階の小ホールで始まる。

「清作の妻」(1965)

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 映画史に重要な位置を占める「クラシック作品」をフィルムによるスクリーン上映で鑑賞する機会が少なくなる中、そうした作品を劇場のスクリーンで楽しめる機会を、往年の映画ファンから若い人まで多くの人に提供しようとする「シネマ・エッセンシャル」。

 1回目の昨年は黒澤明・小林正樹・今村昌平・相米慎二の監督作品を取り上げ、満席の回も出るほどの好評だった。来場者からは「昔の映画を大画面で見られてとても満足した」「『羅生門』を初めて見た。スクリーンで見られて良かった」「名作をどんどんやってほしい」などの感想が寄せられたという。

 今年は溝口健二、豊田四郎、増村保造、藤田敏八による12作品を上映予定。上映リストには、ヴェネチア国際映画祭で国際賞を受賞した、溝口の「西鶴一代女」をはじめ、豊田の「夫婦善哉(めおとぜんざい)」、増村の「清作の妻」、藤田の「八月の濡(ぬ)れた砂」などが並ぶ。

 「シネマ・エッセンシャル 2019」の企画を担当した国立映画アーカイブ特定研究員の玉田健太さんは「映画史を形作ってきた基礎的な作品を上映する本企画では、個性あふれる作風で日本映画の各時代やジャンルを代表する傑作を生み出した4人の監督の作品をまとめて見ることができる。昔の日本映画も見てみたいが何から見ればよいのか分からないという方に、ぜひご来場いただきたい」とコメントする。

 料金は一般520円ほか。月曜休館。今月25日まで

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