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国立映画アーカイブでポーランドの映画ポスター展 自在な感性で作られた96点

「暗殺の森」のポスター:ヤン・ムウォドジェニェツ(1974年)

「暗殺の森」のポスター:ヤン・ムウォドジェニェツ(1974年)

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 展覧会「ポーランドの映画ポスター」が現在、国立映画アーカイブ(中央区京橋3)7階展示室で開催されている。

「地下鉄のザジ」の ポスター:ヨランタ・カルチェフスカ(1968年)

 1950年代中期以降のポーランドにおいて映画とグラフィックデザインは、社会主義リアリズムから脱却し、新世代のアーティストによる自由な表現がなされた分野だった。アンジェイ・ワイダ、イェジ・カヴァレロヴィチといった監督を輩出した映画界とその表現の斬新さで国際的に注目されたポスター芸術は、共に「ポーランド派」と呼ばれている。

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 日本とポーランドの国交樹立100周年を記念し、京都国立近代美術館との共催で行われている同展。国立映画アーカイブの所蔵品を中心に、1950年代後半から1990年代前半までに制作された96点の映画ポスターを紹介する。

 「ポーランドの映画ポスター」「日本映画のポスター」「世界各国の映画のポスター」の3章から構成される会場では、「水の中のナイフ」「鉄の男」などの有名なポーランド映画のポスターに加えて、「七人の侍」「ゴジラ対ヘドラ」「地下鉄のザジ」「燃えよドラゴン」などのポスターを見ることができる。

 同館主任研究員の岡田秀則さんは「ポーランドの映画ポスターは、一見映画の宣伝をしているとは思えない意外さに驚かされるが、映画のエッセンスを一枚の紙の上に凝縮しようとする意志を感じる。軽妙でユーモラスな作品から深い屈折を感じさせる重厚な作品まで、ポスター作家たちの自在な感性を楽しんでいただければ」と話す。

 開室時間は11時~18時30分(月末の金曜は20時まで)。月曜と12月28日~来年1月3日は休室。料金は一般250円ほか。会期中に一部展示替えあり。3月8日まで。