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ノエビア銀座ギャラリーで林忠彦写真展 戦後の銀座を写した23点

「写真家、林忠彦の銀座 戦後の記憶」の展示風景

「写真家、林忠彦の銀座 戦後の記憶」の展示風景

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 「写真家、林忠彦の銀座 戦後の記憶」が現在、ノエビア銀座ギャラリー(中央区銀座7)で開催されている。

「写真家、林忠彦の銀座 戦後の記憶」の展示風景

 1918(大正7)年に山口県徳山市(現・周南市)の「林写真館」の長男として生まれた林は、戦中戦後を通じ、雑誌のグラビアページを中心に作品を発表。太宰治・坂口安吾らの作家のポートレイトをはじめとする人物写真を多く手掛け、第一線で活躍した。

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 1950年代から60年代にかけては日比谷と銀座に写真事務所を持ち、銀座かいわいのスナップ写真を多く撮影した。

 同展では林が戦後の混乱期から復興期に銀座で写した写真作品23点を展示。写真作品に添えられたキャプションには、撮影年や撮影場所のほか、撮影時の状況なども記されている。

 銀座5丁目のバー「ルパン」のカウンターで椅子にどっかりと腰を下ろした太宰治の写真は、林が作家の織田作之助を撮影していた際に太宰に「俺も撮れよ」と言われて撮ったもの。この撮影から2年弱でこの世を去った太宰を紹介する際によく使われ、林の代表作ともなった。

 銀座の街を写した写真には、オート三輪、路面を走る都電、エンジンが前にあるボンネットタイプのバスなど現在の銀座では見られない乗り物が写し出される。進駐軍専用で日本人観客は出入りできなかった「アーニー・パイル劇場」、ギターを片手にネオン街を渡り歩き、酔客の求めに応じて歌う「流し」、復興する街を「銀ブラ」するカップルの姿など、当時の銀座ならではの光景も見ることができる。

 ノエビア(港区)カウンセリング事業部宣伝企画グループ課長代理の鈴木準子さんは「銀座のその時代、その場に立ち会っているような感じがする写真作品。現代に語りかけてくる何かを感じてもらえれば」と話す。

 開催時間は10時~18時(土曜・日曜・祭日は17時まで)。入場無料。3月27日まで。

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