松屋銀座（中央区銀座3、TEL 03-3567-1211）は8月14日より、針金アート作家の橋寛憲（はしひろのり）さんの作品を集めた「橋寛憲 針金造形作品展『wirearlum（ワイヤアリウム）』」を7階・遊びのギャラリーで開催する。

　「wirearlum（ワイヤアリウム）」とは「wire（ワイヤー・針金）」と「arium（場所）」をあわせ、橋さんが作った造語で、「針金のある場所・針金を集めた場所」を意味する。橋さんは1974年生まれ、愛知県立芸術大学3年生の時に針金アートを本格的に始め、独学で針金を素材した立体アート作品を作り続けている。一筆書きのように1本の針金を折り曲げて作り上げる作品は、小動物や昆虫、魚などの生き物の姿と、その生き物たちがいる周辺の自然の姿とともに生き生きとした姿を表現しているのが特徴。

　松屋での展覧会は3回目。今展も「生き物」をテーマに「水辺の環境」を表現する。会場には、ハスの葉を登るカエルや水中を泳ぐイモリ、小さなトンボなど、水辺に生きる小さな生き物たちの作品や鳥や昆虫をもモチーフにした壁掛け作品などを出展。中には、人間のように弁当を食べたり、釣りをしたり、携帯電話をかけたり、ビールをあおるなど、ユニークな姿の生き物たちも展示する。橋さんは「生き物とそれを取り巻く環境を少しでも感じてくれたら」と話す。展示総数は約150点。

　作品は販売も行う。小物・アクセサリー＝2,100円～5,460円、メーンの作品＝8,400円～63,000円。期間中、橋さんによる針金アートの実演も行う。

　同27日まで（最終日は17時閉場）。

松屋銀座