「東京フィルメックス」-全37作品を有楽町など4会場で紹介

東京フィルメックスで上映される、リッティク・ゴトク監督の最後の長編劇映画「理屈、論争と物語」。

東京フィルメックスで上映される、リッティク・ゴトク監督の最後の長編劇映画「理屈、論争と物語」。

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 東京フィルメックス事務局(港区)は11月17日より、有楽町朝日ホール、東京国立近代美術館フィルムセンター大ホール、シネカノン有楽町1丁目、東京国際フォーラム・ホールCの4会場で国際映画祭「第8回東京フィルメックス」を開催する。

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 「独創的な選りすぐりの作品をアジアと中心とした世界から集めた」(同事務局)同映画祭は今年で第8回目を数え、今回は全37作品、60回の上映を行う。

 世界の新作を集めた特別招待作品は、カンヌ国際映画祭60回開催を記念し世界の著名監督35人がそれぞれ3分間で「映画館」をとらえカンヌ国際映画祭でも話題となった「それぞれのシネマ」、父の死後、イスラエル・ガザ地区へ自身の娘を探しに行く女性を仏女優・ジュリエット・ビノシュが演じた「撤退」、「燃えよドラゴン」の妹役で知られる女優・アンジェラ・マオが合気道の使い手ヒロインとして道場の仲間たちの仇を討つアクション映画「アンジェラ・マオ 女活殺拳」、カンヌ国際映画祭コンペティション部門で主演のチョン・ドヨンが女優賞を受賞、幼い息子を連れ地方都市に移り住んだ女性をめぐるストーリー「シークレット・サンシャイン(原題)」など11作品。

 アジアの新進作家映画を上映するコンペティション部門では、死刑囚と彼に共鳴する女性、弁護士の思いが交錯する三角関係を描いた「接吻」、19歳のハナ・マフマルバフ監督による初の長編劇場映画で、アフガンに住む少女の視点から戦争の無慈悲さをとらえた「ブッダは恥辱のあまり崩れ落ちた」、香港でもめ事を起こし台湾に逃亡した若者が伝統的な太鼓演奏グループに出会い成長する姿をジャッキー・チェンの息子、ジェイシー・チェンが演じる「ドラマー」など10作品が上映される。

 特集上映では、インド・ベンガル地方で「芸術映画の雄として人気が高い」(同事務局)リッティク・ゴトク監督による、タクシー運転手と愛車の奇妙な関係をコメディー・タッチで描いた初期の代表作「非機械的」、過激化していたベンガル地方の反地主運動を背景に監督自らが主人公を演じ、混沌とした状況に鋭く迫った「理屈、論争と物語」(写真)など日本初公開の全4作品を上映するほか、「白い巨塔」初映像化などで知られる山本薩夫監督による日本ホラー映画の代表作「牡丹燈籠」、伊賀忍者衆が織田信長暗殺の策略をめぐって苦闘する姿を市川雷蔵が演じ大ヒットした「忍びの者」など12作品を紹介する。

 11月25日まで。

東京フィルメックス

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