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銀座のど真ん中に水田-「銀座米」づくり始動、地元小学生が田植え体験

総勢50名の小学生が泥まみれなりながら田植え体験を行なった

総勢50名の小学生が泥まみれなりながら田植え体験を行なった

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 中央通りから一本入った銀座1丁目の裏通りに本格的な水田が完成し、「銀座でコメづくり2009プロジェクト」が始動した。5月30日には、銀座の水田で泰明小学校(中央区銀座5)の児童50人による田植え体験が行なわれた。

 ビルの谷間の約100平方メートルの造成地に水田が完成したのは5月20日。丸太を組んで内側に防水シートを貼り、茨城県産の沖積土を使用した水田で、都内で貸し農園業などを行う銀座農園(銀座1)が中心となり、全国の米農家100人に参加を呼びかけ、地元の子どもたちなど消費者主体の米づくりを行う。水田面積は約30平方メートル。

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 当日集まった児童は初めての田植え体験に戸惑いを見せながらも、水田に恐る恐る足を踏み入れ「足が抜けない」「汚い」「助けてー」など泥まみれになりながら大騒ぎ。千葉県旭市の米農家、佐伯時夫さんの指導が始まると騒ぎも一時収まり、手に持った苗を水田に植えていく姿は真剣そのもの。「これってお米ができるの?知らなかった」「できたお米が食べられるのがうれしい」などの声が上がった。

 佐伯さんは「都市でも農村でも子どもたちに元気になってもらいたい。インスタント食品がダメと言っている訳ではないが、米ができる工程を体験して少しでも食文化に興味を持ってくれれば」と話す。

 同プロジェクトは農業体験を通して農業の重要性、農作物の自給率問題や環境問題への「気付き」や、都市と地方の産業交流などの「きっかけづくりの場」を目指すもの。銀座農園広報担当の天野さんは「水田は重量があるので屋上などでは不可能。軽量化された土ではなく本物の土を使用した水田での米づくりを、次世代を担う若者に体験してもらいたい」と話す。

 水田横には米や野菜を売る直売所を設け、農家から届く米の販売や旬の野菜や果物の販売も手がける。6月以降にはかかし作り、9月下旬には稲刈り、収穫祭の開催を予定し、10月には水田を解体する予定。