銀座・伊東屋で北欧クラフト作家個展-刺しゅうで「世界のおとぎ話」表現

会場では刺しゅうや小箱の展示のほか、著書やオリジナルキットの販売も行なう

会場では刺しゅうや小箱の展示のほか、著書やオリジナルキットの販売も行なう

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 銀座・伊東屋(中央区銀座2、TEL 03-3561-8311)9階ギャラリーで8月28日より、北欧クラフト作家・佐藤ちひろさんの展覧会「世界のおとぎ話」が開催される。

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 10歳の時に童話「長くつ下のピッピ」の映画を見て以来、原作者でスウェーデンの児童文学作家であるアストリッド・リンドグレーンさんの影響を受け、その物語の舞台である北欧に強い憧れを持ったという佐藤さん。1993年にはデンマーク・スカルス手工芸学校へ留学し、手工芸全般を学び、1999年に帰国。カルチャースクールでの指導や展覧会を行なうなど、自身の作品を発表してきた。

 現在、「アトリエ・エスカ」を主宰し、デンマークの小箱「エスカ」やデンマークに古くから伝わる白糸刺しゅう「ヘデボー」を教える傍ら、雑誌やテレビで北欧クラフトを紹介している。

 会場ではアンデルセン、グリム、イソップ、そして日本の昔話など「世界のおとぎ話」をテーマに、登場する人物・動物をモチーフに、ストーリーのワンシーンをイメージした刺しゅうを施した小箱や額を展示するほか、「かわいらしくて温かみのある刺しゅう」(同店)が施された小箱「エスカ」を童話作家の生まれ故郷であるヨーロッパの家々に見立てた小さな街も登場する。

 モチーフとなる刺しゅうは、いくつかのステッチを組み合わせる「フリー刺しゅう」や、綿やワイヤーなどを使って立体的に仕上げる「スタンプワーク」のほか、「ヘデボー」などのさまざまな技法で表現されるという。

 同展広報担当者は「幼いころに誰もが出会う童話の世界を、子どもも大人も一緒に楽しんでいただければ」と話す。

 開催時間は、水曜~土曜=10時30分~20時、日曜~火曜=10時30分~19時(最終日は18時まで)。9月3日まで。

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