京都造形芸術大生が描く「シカT」-銀座の画廊で初個展

©堀野大輔 「ツノガシカ」(作品はすべて1点もの)

©堀野大輔 「ツノガシカ」(作品はすべて1点もの)

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 銀座小野画廊II(中央区銀座1、TEL 03-3535-1185)は10月30日より、京都造形芸術大学美術・工芸科染織コースに在学中の大学生「堀野大輔展-バカじゃなくてピュア-」を開催している。堀野さんが個展を開くのは今回が初。

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 作品はすべてシカの絵を描いたもの。きっかけついて「最初は落書きでTシャツにシカを描き、面白いなと思いシカばかり描いていた。描き始めてから約半年経った頃、先輩から『このシカきみにそっくりやな』と言われ、よく見るとシカの輪郭と自分のフェースラインが似ていることに気付き、愛着を持って描くようになった」(堀野さん)という。「落書きを描いたのは、シカに似ていて若干コンプレックスのある自分のフェースラインを、かわいくこっそり自画像にしたのだと思う」と話している。

 シカの絵を白いTシャツに描き続けて1年2カ月。キャンバスではなくTシャツを媒体に描いているため、「作品ではなくアートグッズと言われたこともある」(堀野さん)とも。ウェブやフリーマーケットで販売を行っていたが、初の個展となる今回は12作品を展示。今までの「シカT」と違い、「1つのチャレンジとして」タグの付いた内側にシカの絵を描いた。Tシャツは着ても飾っても良いそうだ。

 堀野さんは「タグが出ていることで、それを着る羞恥心とシカTを着たいという好奇心が生まれる」と話し、今後の進路について「美術作家。ありとあらゆる手段を講じて、シカTを美術作品として流通させたい」と意欲を見せている。開催時間は11時~19時。最終日は16時まで。11月4日まで。入場無料。

堀野大輔's Gallery(LOAPS内)

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