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有楽町の老舗喫茶「はまの屋パーラー」が再オープン-サンドイッチも復活

タマゴサンドと、フルーツサンドの組み合わせ

タマゴサンドと、フルーツサンドの組み合わせ

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 サンドイッチが人気を集めた有楽町の老舗喫茶店「はまの屋パーラー」(千代田区有楽町1、TEL 03-3212-7447)が2月、再オープンした。

レトロなファサードもそのままに再稼働に乗り出した「はまの屋パーラー」

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 場所は有楽町駅近くに構える新有楽町ビル地下1階。もともとは「日比谷パークビル」(現「ザ・ペニンシュラ東京」が立つ場所=有楽町1)で営業していたが、ビル建て替えに伴い10年ほど前に現在の場所へ移転した。店内のレトロな雰囲気と、オーナー夫婦が手掛けるサンドイッチが近隣の会社員らに愛されたが、昨年12月に45年の歴史に幕を閉じていた。

 店を引き継いだのは、銀座5丁目で「ロイヤルクリスタルカフェ」を運営する「バードフェザー・ノブ」(中央区銀座5)。再オープンは新有楽町ビルオーナーの発案で、「多くの人に愛された喫茶店。同じような店を、もう一度この場所でできないか」という相談が同社に持ち掛けられたことがきっかけという。

 閉店後の同所を訪れ、そのままの形で残された店内を見て「味わい深い純喫茶ぶりにほれ込んだ」という同社担当者。「味やスタイルを変えないで引き継いできたい」と居抜きで借り受け、同店経営に乗り出した。

 店舗面積は約19坪で、席数は44席。落ち着いたオレンジカラーのベンチシート型ソファなど「残されたものはほとんどそのまま使っている」と店長の関谷峰幸さん。再オープンに向けて食器や「卓上占い機」などを新たに持ち込み、「もともとの姿に魂を吹き込んだ」という。

 フードメニューでも定番サンドイッチを展開。前店主を招き作り方の指導を受けたといい、卵焼きをサンドイッチにそのまま挟み込んだ「タマゴサンド」や、イチゴやミカンなどを詰め込んだ「フルーツサンド」(以上580円)などの人気メニューもラインアップ。2種のサンドイッチを組み合わせるサービスや、20円でトーストするサービスなども踏襲している。

 ドリンクではレモンスカッシュ(420円)やクリームソーダ(600円)などのメニューを引き継ぎながら、主力のコーヒーは内容を一新。「(当社では)ハワイに自社農場を展開するなどコーヒーにはもともとこだわりがある。(当店でも)新たにおいしいコーヒーを楽しんでもらいたい」との思いでオリジナル「はまの屋ブレンド」(380円)をハンドドリップで提供する。

 オープンから1カ月半。店頭に立って「はまの屋のサンドイッチがどれだけ人気だったのかをあらためて感じている」と関谷さん。「以前と比べてどうか、お客さんに意見を聞くようにしている。お客さんの感想を参考に調整を続けながら、前店の味を崩さずに守っていきたい」と話す。「昼以外は店内も落ち着く。ゆっくりできる喫茶店としても足を運んでもらえれば」とも。

 営業時間は9時~17時。日曜・祝日定休。

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