BEENOS株式会社(東証プライム:3328)は、BEENOSグループが運営する海外向け購入サポートサービス「Buyee(バイイー https://buyee.jp/ )」を利用される海外のお客様735名に「アニメグッズ購入意向に関する意識調査」を実施しました。
「アニメ・コミックグッズ」は、2024年のBuyeeにおける越境ECの中で前年と比較した購入件数の伸長率が最も高い分野です。また、購入件数総数としてもBuyeeの中で4番目に多く、動画配信サービスの普及や海外映画配給などにより海外におけるアニメファン層が広がることでグッズ需要が拡大し、越境ECにおける存在感も増しています。
本調査では、海外アニメファンによるグッズの購入意向を明らかにすることで、日本企業が海外需要を取り込むための一助となることを目指します。
■意識調査サマリー
【アニメグッズの購入意向に関する調査】
・海外アニメファンが最もよく利用するアニメグッズの購入場所は「越境EC」で62.2%と「自国内の実店舗」57.4%を上回る結果に
・初めて購入したアニメグッズは「フィギュア」が34.4%と突出、「購入したことのあるアニメグッズ」は書籍など9分野で過半数超と初回購入後は様々な分野の商品を購入
・フィギュアでは「スケールフィギュア」の人気が最も高く72.0%、上級者向けの「ガレージキット」も15.4%が購入経験あり
・アニメグッズの購入予算は「5000円以上1万円未満」が最も多く25.1%、使い方では「予算を気にしない」層が32.9%存在
・2024年のアニメグッズの購入金額は昨対比で「増えた」52.3%、理由は「好きなアニメ作品が増えたから」27.0%
・好きなアニメのマンガなどの原作を購入したことのある割合は84.7%、そのうち51.8%は「日本語版」と「翻訳版」の両方を購入
・好きなアニメの周年グッズを「購入する可能性がある」割合は92.6%、好きなアニメキャラクターの誕生日記念グッズを「購入する可能性がある」割合は79.4%
・訪日旅行時に日本のアニメグッズショップを訪れる理由は「自国で購入できない商品があるから」が最も多く76.4%、「日本限定品があるから」69.9%「種類が豊富だから」67.3%と続く
※本リリースの調査データをご利用の場合は、「BEENOS」とご明記ください。
※関連リリース:「越境EC×アニメヒットランキング2024」を発表 https://beenos.com/news-center/detail/20250312_bns_pr/
■越境ECの利用意向に関する意識調査
海外アニメファンが最もよく利用するアニメグッズの購入場所は「越境EC」で62.2%と「自国内の実店舗」57.4%を上回る結果に
よく利用するアニメグッズの購入場所を聞いたところ、「他国のECショップ(越境EC)」が62.2%で1位と、「自国内の実店舗」の57.4%を上回るという結果になりました。自国内のアニメグッズの流通だけでは満足できず、品ぞろえの豊富な越境ECの利用が支持されていると考えられます。また「自国開催のイベント」は32.4%となっていますが、BEENOSが実施したインドネシア在住アニメファンへのインタビューでは「現地イベントでアニメグッズを購入するためには長蛇の列に並ばなくてはいけないので大変」という回答があり[友寄1] 、急激に高まるアニメグッズ需要に対して供給側の対応が追い付いていない可能性が伺えます。
初めて購入したアニメグッズは「フィギュア」が34.4%と突出、「購入したことのあるアニメグッズ」は書籍など9分野で過半数超と初回購入後は様々な分野の商品を購入
初めて購入したアニメグッズを聞いたところ、「フィギュア」が34.4%と次点の「書籍」14.0%を大きく引き離して1位となりました。「購入したことのあるアニメグッズ」を聞いたところ、「フィギュア」「書籍」「ビデオ・DVD・ブルーレイ」「ストラップ・キーホルダー」「アクリルスタンド」「ぬいぐるみ」「衣服・バッグ・アクセサリー類」「ポスター・タペストリー」「トレーディングカード・関連グッズ」の9分野で過半数の50%を超える回答がありました。アニメグッズ購入時の入り口はフィギュアが全体の3分の1を占めるものの、その後は様々なアニメグッズを購入している実態が明らかになりました。
フィギュアでは「スケールフィギュア」の人気が最も高く72.0%、上級者向けの「ガレージキット」も15.4%が購入経験あり
フィギュアの購入経験者を対象にどのようなフィギュアを購入したことがあるか質問したところ、「スケールフィギュア」が72.0%と最も回答数の多い結果となりました。「カプセル入りフィギュア」50.1%、「プライズフィギュア」49.4%と比較的低単価なフィギュアも多く購入されています。また、仕上げに加工が必要なため上級者向けとされる「ガレージキット」も15.4%が購入経験ありと回答しており、フィギュア購入者はライト層からヘビー層まで様々であることがわかる結果となりました。
アニメグッズの購入予算は「5000円以上1万円未満」が最も多く25.1%、使い方では「予算を気にしない」層が32.9%存在
アニメグッズを購入する際の1回あたりの予算をきいたところ、最も多い回答は「5000円以上1万円未満」で25.1%となりました。「1万円以上2万円未満」が23.0%と続くため、1万円前後に需要のボリュームがあると考えられます。また、予算の使い方について聞いたところ「複数の商品を予算内で購入する」とした割合が31.6%と最も多い一方で、「予算は気にせず欲しいものを複数購入する」19.2%、「予算は気にせずに欲しいものを1つ購入する」13.7%となっており、合算すると「予算を気にせず購入する」層が32.9%存在しています[友寄2] 。アニメグッズは趣味的消費をされる傾向が強いため、仮に限定品などの理由で予算よりも高額であっても購入意向が伺える結果となりました。
アニメグッズの情報収集方法はYouTubeなど「動画系SNS」とXなど「テキスト系SNS」が主流
アニメグッズの情報収集方法について聞いたところ、「YouTubeなどの動画系SNS」が56.5%、「Xなどテキスト系SNS」が53.5%となりました。3番目に回答の多かった「googleなどで直接検索」は37.6%だったため、主流は上位の2経路と言えます。お気に入りのアニメ関連のYouTuberやインフルエンサー、Xユーザーについて自由回答できいたところ「ホロライブ」「ヲタファ」など日本勢のほか、「孫沁岳(yorkesun)」「Gigguk」「The Anime Man」「KenKen」「Trash Taste」「Daijoububu」など海外で活躍するYouTuberをお気に入りとして挙げている回答が寄せられました。
2024年のアニメグッズの購入金額は昨対比で「増えた」52.3%、理由は「好きなアニメ作品が増えたから」27.0%
2024年のアニメグッズ購入金額の昨年比変化についてきいたところ、「増えた」52.3%、「変わらない」31.3%「減った」16.4%となりました。「増えた」と回答された方に理由を聞いたところ、「好きなアニメ作品が増えたから」が27.0%と最も回答が多くなりました。この他の回答からも2023年に比べて日本アニメのファン化が進み、購入意欲が高まることで消費が拡大していることが分かる結果となりました。
好きなアニメのマンガなどの原作を購入したことのある割合は84.7%、そのうち51.8%は「日本語版」と「翻訳版」の両方を購入
好きな日本アニメについてマンガなどの原作を購入したことがあるか聞いたところ、「はい」という回答84.7%となりました。「はい」と回答された方に日本語版か翻訳版か聞いたところ、「どちらも購入したことがある」という回答が最も多く51.8%となりました。海外アニメファンは原作への興味が高く、翻訳版の購入だけではなく、翻訳版が発刊されていない場合は日本語版を購入する、または積極的にオリジナルである日本語版を購入する、などの動向が伺える結果となりました。
好きなアニメの周年グッズを「購入する可能性がある」割合は92.6%、好きなアニメキャラクターの誕生日記念グッズを「購入する可能性がある」割合は79.4%
好きな日本アニメの周年グッズの購入意向をきいたところ「デザインや商品次第で購入する可能性がある」が63.9%%で「必ず購入したい」28.7%とあわせて92.6%が「購入する可能性がある」と回答しました。また、好きなアニメキャラクターの誕生日記念グッズについても同79.4%が「購入する可能性がある」と回答しています。アニメキャラクターの誕生日記念グッズより周年記念グッズの方が、購入意向の高いことがわかる結果となりました。
訪日旅行時に日本のアニメグッズショップを訪れる理由は「自国で購入できない商品があるから」が最も多く76.4%、「日本限定品があるから」69.9%「種類が豊富だから」67.3%と続く
訪日旅行時にアニメグッズショップを訪れたことのある方、または訪日旅行時にアニメグッズショップを訪れたいと考えいてる方にその理由をきいたところ、「自国で購入できない商品があるから」が最も多く76.4%、「日本限定品があるから」69.9%「種類が豊富だから」67.3%と続く結果となりました。日本限定品は自国で商品を購入できない海外にアニメファンを店舗に呼び込むために有効であることが伺える結果となりました。また、「自国で買うよりも安いから」も62.3%回答されており、為替の影響によるほか、現地ではプレミア価格で販売されている可能性が考えられます。
越境ECでアニメグッズを購入する理由は「自国の店舗やECサイトで販売していないから」が最も多く83.6%
越境ECでアニメグッズを購入する理由を聞いたところ、「自国の店舗やECサイトで販売していないから」が突出して高く83.6%となりました2024年の日本のTVアニメは年間250本以上製作されており、動画配信サイトでは過去放送作品や映画作品を含めて多数のアニメが世界に向けて配信されています。このような世界各地で様々なアニメのファンが発生し得る状況の中、現地で不足感のあるアニメグッズを越境ECで購入していることが伺える結果となりました。
越境ECで購入したアニメグッズへの思い入れは人によって様々だが、アニメを愛する思いは世界共通
自由回答で「越境ECで購入した思い入れのあるアニメグッズとその理由」について聞いたところ、世界各地のアニメファンから360件を超える回答が寄せられました。一部をご紹介します。
・乙骨憂太の公式リング。受注生産品なので、非常に限定的で高価だ。キャラクターにとって特別なアイテムであり、私にとっても特別なものだ(アメリカ・10代男性)
・エヴァンゲリオン30周年記念グッズは公式サイトのみで販売された。シリーズが大好きで初めてグッズを手に入れることができた記念日なので私にとって大きな意味がある。(アメリカ・20代男性)
・サカモトデイズ、とてもクールで大胆な作画に惹かれた(韓国・20代女性)
・その着せ替え人形は恋をする、の1/4スケールのフィギュア。大きくかなりの予算を費やしたが、ディテールが良い(ポーランド・30代その他)
・綾波レイの等身大1/1スケールフィギュアを購入した。彼女は私の一番好きなキャラクターであり、これを所有することは私のコレクションの中で最高の品となるだろう。(アメリカ・30代男性)
・日本のポケモン限定グッズがたくさん。日本からしか入手できず特別なデザインとスタイルを持っているから(フィンランド・30代女性)
・怪獣8号、韓国では本当に品薄だ(韓国・30代女性)
・ハイキュー!!の記念グッズや展示グッズ。自国では手に入らずレアだから(フィリピン・40代男性)
・SPY×FAMILYのS.H.Figuartsフィギュア。とても美しく作られている(シンガポール・40代男性)
・黒執事の作者である枢やなのサイン入りイラスト。ずっと欲しかった高価なアイテムをついに購入できるほどの経済的な余裕ができた(香港・40代女性)
・ファイブスター物語のガレージキット。非常に限定的で入手困難だから(マレーシア・40代男性)
・大好きなタイトルの豪華限定版が日本市場限定で販売されている(イタリア・50代男性)
【調査概要】
・実施時期 2025年2月7日~12日
・回答者数 735名(言語:英語384名、繁体字226名、韓国語125名)
・回答対象者 調査開始日より1年以内にBuyeeを利用してアニメグッズをご購入された方のうち表示言語が「英語」「繁体字」「韓国語」の方
・調査方法:オンラインアンケート
・調査主体:BEENOSグループ
BEENOSグループの提供するグローバルコマース事業について
BEENOSグループは越境EC黎明期である2008年より海外転送サービスである「転送コム」事業を開始し、海外発送オペレーションやグローバルなカスタマーサポートなど独自のノウハウを培ってまいりました。海外への販売環境の構築に留まらずお客様の獲得や集客支援も提供しており、手厚い海外販売支援が評価され、BEENOSグループ全体での国内企業の越境EC支援実績は累計6,000件以上(※1)に上ります。また、海外購入サポートサービス「Buyee(バイイー https://buyee.jp/ )」は、多様な配送手段や決済手段、北米やヨーロッパ、アジアへ向けた独自の物流サービスによる国際配送料の安さ、複数のサイトで購入した商品でも同梱できることなど高いサービスレベルが好評で、リピート率も高く、現在会員数は600万人以上となりました(※2)。
(※1)BEENOSグループが提供する「Buyee」「Buyee Connect」およびダッシュボードの提供、越境EC関連サービス「転送コム(https://www.tenso.com/)」、海外マーケットプレイスへの出店および出品サポート、マーケティングおよびプロモーション支援の件数を合わせた数字、BEENOSグループとしての国内企業の越境EC支援実績の累計、2024年8月時点
(※2)「Buyee」と越境EC関連サービス「転送コム」を合わせた数字、2025年1月時点
【BEENOS 株式会社の概要】
(1)社 名 : BEENOS 株式会社
(2)代 表 者 : 代表取締役社長 兼 グループCEO 直井 聖太
(3)本 店 所 在 地 : 東京都品川区西五反田八丁目4番13号
(4)設 立 年 月 : 1999年11月
(5)資 本 金 : 31億75百万円