BLDギャラリー(中央区銀座2、TEL 03-5524-3903)で3月7日、核なき世界の実現に向けて現代アーティスト宮島達男さんが発起人となって始まった「ピースシャドウプロジェクト」のワークショップが開催される。
1945(昭和20)年8月9日、長崎市に原子爆弾が投下された直後に撮影された写真がきっかけとなり始まった同プロジェクト。その写真上に写る爆発の閃光(せんこう)によって焼き付けられた影を見た宮島さんは「核兵器という圧倒的な暴力によって、存在を抹消された人々。そこに、彼らの無言の意思を感じ心打たれた」とし、広告分野で活躍する若手クリエーターらに声をかけ、昨年12月に京都で開催した世界アーティストサミットで始動。自らの「影」を焼き付けることで非核の意思を表明する署名型アート・プロジェクトが動き出した。
ワークショップ開催は2回目。原爆を思わせる強烈な光を参加者に照射し、その影を焼き付け、でき上がった「ピースシャドウ」に参加者自らが署名するというアート体験で、ゲストに茂木健一郎さんなど著名人を迎える。同ギャラリーでは宮島さんの著述集出版記念「その人と思想」展(2月4日~4月11日)も開催中。
2月27日にオープンした同プロジェクトサイトでは、WEBCAMで撮影した画像のシルエットを署名とメッセージを付けて投稿することができる。「寄せられたピースシャドウは世界各地の美術館や公共的な場所に展示され核兵器がなくなるその日まで終わることのないメッセージを発し続ける」(同プロジェクト)という。
開催時間は11時~、13時~、15時~、17時~。各回定員10人(要事前予約)。