ライブ演奏や映画上映会開催など、京都のアートの発信拠点として知られる「カフェ・アンデパンダン」の姉妹店が来年1月15日、銀座・並木通りにオープンする。
オーナーの大山一行さんは1996年、京都・三条の旧毎日新聞ビルに「同時代ギャラリー」をオープン。続く1998年に「ヨーロッパのカフェの持つ、集会所のような文化を広げていきたい」との思いで同ビル地下にアンデパンダンを開業した。その後、同ビルにはギャラリーや小劇場などのスペースが広がり、京都のアートシーンを牽引する場のひとつとして知られる。
銀座店がオープンするのは、「ピローズギャラリー」(TEL 03-3572-7311)と「ジェイトリップアートギャラリー」(TEL 03-3571-7818)が入居する並木通りの「デイム銀座ビル」(中央区銀座6)。地上10階・地下2階からなる同ビルのリニューアルにあたり、詩人で画家の同ビルオーナーが「アンデパンダンを銀座でも」と、大山さんに声を掛けたという。
敷地面積は70坪。内装は壁や床にレンガやタイルを埋め込んだスタイルで、壁面にはビルオーナーによる壁画を飾る予定。店内にはピアノやドラムなどを常設し、週末にはジャズやR&Bなどのライブイベントを主催していく。
カフェは2階に開店する予定で改装作業が進み、「スペースが徐々にお店へと変化していく様子を見てもらいたい」と、作業期間中も公開ラジオの会場などに利用する。またカフェ開業後、同ビル4階には銀座版「同時代ギャラリー」と若手作家が出品するアートショップを順次オープンする予定。
大山さんは「ビル全体が文化の発信基地を作るというコンセプトでリニューアルが進んでおり、京都のように、この場所からアート情報を発信していければ」と意気込む。