資生堂は4月下旬、旧ザ・ギンザビル跡地(中央区銀座7)に化粧品や美容メソッドを提案する新・美容施設をオープンする。
化粧品・衣料品などブティック事業を展開してきた子会社「ザ・ギンザ」が本店を構えていた同ビルは、老朽化に伴う建て替え計画により昨年1月に閉店。ザ・ギンザは同年4月、中央通り沿いに新業態店「ザ・ギンザ銀座店」(銀座8)をオープンしている。
今回の発表は、来年創業140周年を控える資生堂が打ち出した「次代に向けた」計画案「資生堂-銀座 未来計画」の一環。計画は「創業の地」である銀座を拠点に「美しい生活文化の創造」を目指すもので、旧ザ・ギンザビル跡地への新施設オープン、資生堂パーラーなどが入る東京銀座資生堂ビル(銀座8)のリニューアル、5月にスタートする本社社屋(銀座7)の建て替えと、3つのビルの建築計画を進める。
美容施設は、11階建てビルの1~3階にオープン予定。多様化する美容ニーズに対し、個々へ向けて「最適な」化粧品や美容メソッドを提案するスペースになるという。
同計画について、今年元日発行の全国紙・ブロック紙・地方紙に企業広告を掲載。コンパクトや口紅などの化粧品で銀座の街並みを「再現」した。同広告について、広報部担当者は「資生堂は銀座とともに歩んできた。広告には、原点に帰ってさらなる飛躍を目指す決意を託している」と話す。