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資生堂、iPad・iPhone版「花椿」を無料配信-電子書籍限定ムービーも

「銀座アタリ行進曲」(「みる花椿」5月号より、衣装=ジル・サンダー、撮影=三浦憲治)

「銀座アタリ行進曲」(「みる花椿」5月号より、衣装=ジル・サンダー、撮影=三浦憲治)

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 資生堂(本社=中央区銀座7)は5月10日、昨年復刊60周年を迎えた企業文化誌「花椿」4月号・5月号を電子書籍化し、iPad・iPhone版「花椿」として無料配信を開始した。

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 同誌は資生堂の愛用者組織「花椿会」の発足に合わせ、1937(昭和12)年に創刊した月刊企業文化誌。戦時下の影響を受け一時休刊したが、1950(昭和25)年に復刊し、1970(昭和45)年からは仲條正義さんがアートディレクションを担当。「人が美しくなるために必要なもの」をテーマにしたアートワークに定評があり、2007年には奇数月号にビジュアルコンテンツを充実させた「みる花椿」、偶数月号にテキストコンテンツを中心にした「よむ花椿」を発刊するスタイルにリニューアル。現在3万部を発行する。

 今回の電子書籍化は、若年読者の減少を受けた新規顧客開拓が狙い。通常紙面のPDF配信に加え、小説に効果音や写真を加えたiPad・iPhone版コンテンツや、動画を盛り込んだアプリとしての誌面作り、壁紙のダウンロード特典など、「紙と電子の相乗効果」を考慮した独自のコンテンツで構成する。

 配信するのは、「よむ花椿」4月号(3月5日発売)と「みる花椿」5月号(4月5日発売)。4月号では柴崎友香さんの小説「歩く銀座の物語」を、主人公の視点や場面に合わせた音や写真による「体感小説」として配信し、5月号では特集「銀座アタリ行進曲」をムービー化した。5月14日にオープン予定の美容施設「SHISEIDO THE GINZA」(銀座7)のフロアガイドや、「SHISEIDO GALLERY」(銀座8)で個展を開催中のガラス作家、三嶋りつ惠さんのインタビューも掲載。仲條さんによる同誌掲載イラストのダウンロードサービスも行う。

 電子書籍の無料配信は8月31日まで。今後の展開については、読者アンケートやダウンロード数などを分析し、検討する。

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