松屋銀座で「デザインと地場産業」展-商品販売も

「谷口和紙」を用いた照明器具「AOYA」

「谷口和紙」を用いた照明器具「AOYA」

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 日本デザインコミッティー(中央区、以下=JDC)は10月11日より、松屋銀座(中央区銀座3、TEL 03-3567-1211)7階デザインギャラリー1953で「第630回企画展『喜多俊之 デザインと地場産業』」を開催する。

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 同展は、シャープの液晶テレビ「アクオス」のデザインなどで知られるプロダクトデザイナーの喜多俊之さんが携わり、地場産業製品として実際流通に乗る商品として成功した「モノ」について紹介するもの。「喜多さんと地場産業とのかかわりは約30年前、美濃和紙を使った照明をデザインしたことから始まったが、喜多さんはどの産地に対しても、デザインの力で少し後押しをし、販路を開拓する手段を提供してきた。その姿勢は当初と変わりがない。」(JDC事務局)という。

 展示作品は、「津軽塗りによる器」「燕のステンレスカトラリー」「鯖江の眼鏡会社で作られた腕時計」「箱根の寄木細工による桐のトレー」など。「AOYA」(写真)という、継ぎ目のない和紙を使った照明は「産地の方が喜多さんに『和紙を立体に漉ける技術があるのですが・・・』と相談を持ちかけたのがきっかけ」(JDC事務局)だという。また、商品として成立させることに成功した理由や、流通に乗せるための販路開拓にかかわる問題などを写真とテキストで紹介。隣接するイベントスペースで、展示商品の販売も行う。入場無料。11月6日まで。最終日17時閉場。

松屋銀座

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