渋谷、新宿など都内を中心にカフェなどの飲食店を展開するアティックプラニング(渋谷区)が5月25日、築地場外市場に「ハネヤカフェ築地」(中央区築地4、TEL 03-3547-7775)をオープンした。
同社は2005年に1号店のカフェ「アティックルーム」(渋谷区)をオープン以来、カフェ&ダイニング「アストラルランプ」(渋谷区)、「アームウッドコテージ」(新宿区)、「アナログ」(渋谷区)など新店を含めて8店舗を直営。アンティーク品、リメーク品などで取りそろえるテーブルや椅子など独自の空間づくりが特徴。
築地場外市場に構える同店。出店場所は、隣で包装用品を販売する老舗「つきじ 折峰」がオーナーの2階建てビルで、店舗面積は約65坪。店舗はガレージスタイルの1階と、カフェスタイルの2階から成る。1階はオープンキッチンのカウンターにハーフスタンディングで8席を用意。入り口にショーケースを置いてテークアウト販売も行う。2階はソファなど18席を置いた同社の「スタンダードな空間作り」が特徴。窓からは築地場外市場を見下ろすことができ、「休憩などに使ってほしい」と同社のカフェプランナーの五味美貴子さん。
店名はサイズや形などが規格外であることから市場に出回らない野菜を指す「ハネ品」に由来。全国の契約農家から仕入れるジャガイモ、山菜、トマトなどのハネ品や、「近所の魚河岸でカニをゆでるときに出るだし、魚のあら」などを食材に盛り込みながら、「食材自給率問題に対して独自の見解を発信」する。
スタッフ3人は全員がパティシエで料理人。「朝届いた食材や築地の食材を使い、その場でメニューを考案」する。定番として並ぶのは、魚のあらでだしを取って野菜をミックスした「ハネヤの魚河岸カレー」セット(1,000円)、キッシュ(1個450円~)、野菜を使ったクッキー(1枚200円)など。朝は折峰直営パン店「オリミネ ベーカーズ」(築地7)のトーストなども提供する。
場外への出店について、五味さんは「築地は東京の食の中心地。街に溶け込みながら、自分たちのカラーで情報発信していきたい」と話す。
営業時間は6時~15時。日曜定休。