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銀座でフランス版漫画で楽しむ「ルーヴル美術館」展-ジョジョ・岸辺露伴も登場

荒木飛呂彦さんも参加するルーブル美術館のBDプロジェクトを紹介

荒木飛呂彦さんも参加するルーブル美術館のBDプロジェクトを紹介

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 フランス美術を紹介する「メゾン・デ・ミュゼ・ド・フランス」(以下MMF、中央区銀座7、TEL 03-3574-2380)で現在、荒木飛呂彦さんらが参加する「BDで楽しむルーヴル美術館」展が開催されている。

漫画に登場するルーブルの所蔵彫刻作品の複製彫刻も展示

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 BDはバンド・デシネとも呼ばれ、ト書きと絵で表現される仏版漫画を指す。週刊・月刊などで発行されることが多い日本の漫画と比べ、「書籍サイズ、装丁、ストーリー、色使いが多様で、それぞれ個性が強い」とMMF企画担当の鵜名山紀子さん。

 ルーブル美術館では2005年より、BDを通して若者層にルーブルの魅力を伝えるプロジェクトを始動。年1冊のペースでルーブルをモチーフにしたBDを刊行し、2009年には企画展「小さなデッサン展-漫画の世界でルーヴルを-」を開催した。今回は「小さなデッサン展」で展示した5冊を、BD研究の第一人者として知られる原正人さんのパネルを添えて紹介する。

 会場には、ニコラ・ド・クレシーさん、マルク=アントワーヌ・マチューさんなどフランスの人気作家4人の作品(一部、日本語版もあり)に加え、「ジョジョの奇妙な冒険」作者として知られる荒木飛呂彦さんの作品「岸辺露伴ルーヴルへ行く-ルーヴル美術館BDプロジェクト-」(2,800円)も。いずれの作品も、展示室の様子や展示作品など「描写が正確で、美術館に対する敬意が伝わってくる」と鵜名山さん。併せて作中に登場するルーブルの所蔵彫刻作品の複製彫刻も展示販売している。

 9月16日には関連ベントとして、原さんと、ルーブル美術館に詳しい美術史家小池寿子さんとのトークイベントも開く。受講料は1,000円で、定員は50人。要予約。

 同展について、鵜名山さんは「日本ではフランスの漫画がまだまだ浸透しておらず、『BDって何?』というのが多くの人の意見だと思う。今回は5冊のほかにBDの解説も用意して、事前知識がなくても楽しんでもらえる資料をそろえた。本好きの人、ルーブル美術館に興味がある人、荒木さんが好きな人など、難しく考えずに足を運んでほしい」と来場を呼び掛ける。

  MMFは2003年、大日本印刷とフランス国立美術館連合との共同プロジェクトとして「ギンザ・グラフィック・ギャラリー」隣で活動を開始。企画展やグッズ、書籍の販売などを通してフランス美術を紹介している。

 営業時間は11時~19時。日曜・祝日と9月30日休館。10月8日まで。

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