岩手のアンテナショップ「いわて銀河プラザ」(中央区銀座5、TEL03-3524-8282)で9月16日、岩手在住の女子大生9人による「復興ガールズ」が店頭販売を行った。
岩手県立大学2年生の野中里菜さんを中心に、大学の同級生が集まって発足。県内の企業とコラボでの商品開発や、被災地域の物産販売を通して「企業支援」を行う。
東日本大震災を経て「募金やボランティアを行う学生は多かったが、別の形でも支援ができないか」との思いがあったという野中さんら。テレビや新聞を通して沿岸部の被災地域で内定が取り消しになった大学生がいることを知り、「これから就職を目指す身として、企業の手助けができないか。長期的には、企業が元気になることが雇用につながるのでは」との思いで5月に大学内で声をかけ、「復興ガールズ」を発足した。
これまでに、盛岡市内の木材加工会社「スタヂオ・サボ」とのコラボで陸前高田の高田松原の松を使ったキーホルダー(1,900円)、NPO法人「ハックの家」とのコラボで三陸をイメージしたコースター(300円)などを商品化。いわて銀河プラザでは「復興ガールズブース」を設け、これらの商品に加えて三陸鉄道のキーホルダーや、宮古市で被災した「カリー亭」のレトルトカレーなど、6団体の商品を売り出した。
ブース内に設置したメッセージ旗には、来場者の応援メッセージも。ブースには来店者が絶えず、試食に手を伸ばしたり、メンバーの話に耳を傾けたりするなどにぎわいを見せた。
野中さんは今後について、「今回は岩手と首都圏とを繋ぐパイプ役になれればとの思いがあったが、今後全国のいろいろな地域に赴いて岩手企業のPR活動を行いたい。3年生になっても続けていければ」と話す。
営業時間は10時30分~19時。銀河プラザでのブース販売は今月17日まで。