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ビデオアートの第一人者ビル・ヴィオラさん、銀座で個展-複数のモニターで紹介

会場では2001年から2008年までに手掛けた7点を紹介

会場では2001年から2008年までに手掛けた7点を紹介

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 銀座の現代美術ギャラリー「ギャラリー小柳」(中央区銀座1、TEL 03-3561-1896)で現在、ビデオアートの第一人者として知られるビル・ヴィオラさんの個展「Bill Viola: Transformation(トランスフォーメーション)」が開かれている。

水に飛び込む人を捉えた作品

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 ヴィオラさんは1951年、米ニューヨーク生まれ。シラキュース大学美術学部で映像や電子音楽を学び、学内にスタジオを設置して作品制作を始めた。ビデオアートの創始者ナム・ジュン・パイクさんらのアシスタントを務め、1972年に最初の作品をグループ展に出品。1980年には共同制作者でもある妻のキラ・ペロフさんと共にソニーの厚木研究所に招かれ1年半日本に滞在。期間中には恐山や築地など日本の心象風景を捉え、2006年には長年の活動を系譜的に紹介したアジア初の大回顧展「ビル・ヴィオラ:はつゆめ」が森美術館(港区)などで開催された。

 幼少期に湖に落ちて溺れかけ、「水と光の美しく不思議な光景」を目にしたというヴィオラさん。作品には水や火や光などの要素を多く使い、生命の誕生や死、再生、信仰などのテーマを表現する。「生と死、喜びと悲しみはつながっている」(ヴィオラさん)。

 ヴィオラさんが「第23回高松宮殿下記念世界文化賞」絵画部門を受賞したのを記念して開催されている同展。会場では民族も生活水準も異なる複数の男女に突然大量の水が襲いかかる作品や、服を着たまま飛び込む人の姿を水中で捉えた作品など、2001年から2008年までに制作した作品7点を大小合わせて10台以上のモニターで紹介している。

 開催時間は12時~18時。日曜・月曜休業。入場無料。10月20日まで。

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