トラックのタープを再利用したスイスのバッグブランド「FREITAG(フライターグ)」のアジア初の直営店「フライターグ・ストア・トーキョー」(中央区銀座1、TEL 03-6228-6142)が10月7日、オープンした。
フライターグは1993年、スイスで商業ディスプレー、グラフィックデザインの世界でそれぞれ活躍していたマーカスさんとダニエルさんのフライターグ兄弟が創業。使用済みのトラックのタープ、自転車のインナーチューブ、廃車のシートベルトを使ったメッセンジャーバッグで知られ、商品がリサイクル素材を使った一点ものである点、ホロのカラフルな色彩などで人気を集める。スイス、ドイツ、オーストリア、アメリカなどに直営店8店舗を構える。
日本での輸入販売は1996年にスタートした。自転車ブームとともに認知を拡大し、世界9店舗目となる同店オープンにこぎ着けた。場所は「ボストン靴店」が長く営業した銀座1丁目の一角。フライターグ日本総輸入販売元「ジック・ジャパン」(港区)の菅家明彦さんは「取引先のショップがたくさん構える銀座で、その外れからブランド認知を高めていきたい」と話す。
店舗面積は約75平方メートル。店舗コンセプトは、「外とのコミュニケーション」「リサイクル」など。店内は2フロア構成で、1階のコーナー部分は大きく開閉することが可能。レジスペースにはカウンター付きの小窓を設けるなど、遊び心を取り込みながら「ストリートに近い印象」を持たせた。内装は両フロア共にむき出しのコンクリート仕立て。床や壁面の一部に前店の内装を残し、店内のライトには街灯など廃棄される予定だった素材を使う。
店内には同じ形のパーツを反転させ、組み合わせてクリップで止めることで無限に積み上げていくことが可能なフライターグの店舗専用什器「V30 FREITAG Skid」を一面に設置。ディスプレーなども合わせて1200点以上の商品を取りそろえる。
プレス向けのプレビューに登場したフライターグ兄弟は「日本に足を運ぶ度に、自分たちが街からインスピレーションを得ている。自分たちの作ったものが日本人の感性にきちんと伝わっているという実感もある」と話す。
営業時間は11時~21時(土曜・日曜は10時~20時)。