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銀座の洋館風一軒家に「ルシャスリヨン」-レカンが初のネオビストロ業態

「キルフェボン銀座」だった洋館風一軒家が、フレンチの複合店に

「キルフェボン銀座」だった洋館風一軒家が、フレンチの複合店に

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 フレンチ「銀座レカン」(中央区銀座4)などを手掛けるセーキ(千代田区)が9月19日、銀座2丁目の一軒家に新業態となるフレンチ複合店「ルシャスリヨン」(銀座2)をオープンした。

色あざやかな1階カフェ&ビストロバー

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 銀座レカンは、社員食堂などを手掛けるセーキのレストラン事業として1974(昭和49)年にオープン。以降レカングループでは都内に3店舗を展開し、豊富なワインを取りそろえる正統派フレンチレストランとして人気を集めてきた。

 ロースト料理をコンセプトとした「ロテスリー・レカン」(銀座5)がビルの再開発工事に伴い今年9月に休業したのに代わってオープンした同店。場所はフルーツタルトの人気店「キルフェボン銀座」が今年3月の移転まで約10年間営業した銀座2丁目の洋館風一軒家。店内は2フロア構成で、1階(TEL 03-3567-5161)はカフェ&ビストロバーとしてレカングループで初めて「ネオビストロ」のスタイルを導入。2階(TEL 03-3567-5162)はレストランとしてフレンチをコースで提供し、正統派フレンチ、ビストロの2業態を組み合わせた複合店となる。

 フロア面積は各35坪。路面にはファサードテントを設けてテラス席16席を配置。テラス面は開閉可能なガラス扉で、「パリの下町にぽつんとあるビストロバーをイメージした」という。1階店内の壁には店名の意味「ほほ笑む猫」にちなんで猫を描いた。黄緑色の椅子38席に、タイル作りのバーカウンター、赤、青、黄色のカラフルな食器類などあざやかな色どりが特徴。

 ネオビストロは「最近フランスで見直され流行しているスタイルで、フランスの郷土料理に調理法や盛り付けなどで現代的なアレンジを加えたもの」と支配人の井上紀善さん。1階では20代後半~30代の女性をメーンターゲットに、豚の血を詰めたソーセージをケーキ風に仕上げた「ブーダン ノワール ガトー仕立て」(900円)、豚の頭を柔らかく煮て煮こごりにした「テット ド フロマージュ 和牛すじ入り」(1,300円)など常時28品目程度をアラカルトでそろえ、スイーツやレカングループ共通の特製自家製パンも提供。昼はパスタやキッシュなどのランチセット(980円~)も用意する。ドリンクメニューでは各国のワイン約30種(3,600円~)を扱い、グラスワインは1杯650円~。ディナーの客単価は3,500円~4,000円。

 2階は紫をテーマカラーに、茶系じゅうたんや黒いソファなど「落ち着いた」雰囲気に仕上げた。席数は26席。白いテーブルクロスに並んだ飾り皿には仏のリモージュ焼ブランド「シルヴィ・コケ」を、カトラリーにはクリストフルの新作「ロワイヤルシズレー」を使う。

 メニューは昼、夜、それぞれ2種のオリジナルコースを主に月替わりで用意する。昼のコース(3,780円~)では、小さなオードブル、魚料理、肉料理、デザート、コーヒー、パンを提供。夜のコース(8,400円)では小さなオードブル2種、前菜、温前菜、魚料理、肉料理、チーズ、デザート、コーヒー、コーヒー菓子、パンを提供。ドリンクメニューでは約50種のワインを扱い、グラスワインは1杯1,000円~。メーンターゲットは30~60代と幅広く、客単価は、昼=5,000円、夜=1万4,000円程度。

 井上さんは「1階では、これまでタキシードを着ていたわれわれがポロシャツで接客することになる。『レカンがやるとビストロがこうなるんだ』と評判になるような店にしていきたい」と意欲を見せる。「知る人ぞ知る店として、お客さまが自慢したくなるような店づくりを心掛けたい」とも。

 営業時間は、1階=11時~翌1時30分(土曜・日曜・祝日は23時まで)、2階=11時30分~14時30分・17時30分~22時(2階は共にラストオーダーの時間)。2階のみ月曜定休。

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