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映画「誘拐報道」、30年ぶり劇場上映へ-「萩原健一映画祭」の一環

「誘拐報道」(1982年、配給=東映、©日本テレビ・東映)

「誘拐報道」(1982年、配給=東映、©日本テレビ・東映)

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 銀座シネパトス(中央区銀座4、TEL 03-3561-4660)で1月6日~8日、ビデオ絶版、DVD未発表の萩原健一さん主演映画「誘拐報道」が30年ぶりに劇場上映される。

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 萩原さんは1950(昭和25)年埼玉県生まれ。1967(昭和42)年にザ・テンプターズのボーカリストとしてデビューし、「神様お願い」「エメラルドの伝説」などヒット曲を飛ばしてグループサウンズの人気スターとして知られるように。1972(昭和47)年「約束」にサード助監督として参加した際、主演男優が降板したことで急きょ主演に抜てき。以来本格的に俳優業に転身し、独自の存在感を持ち味にテレビ、映画で人気を集める。代表作に「太陽にほえろ!」「傷だらけの天使」「前略おふくろ様」などがある。

 現在、萩原さんが出演した映画約20作品を順次上映する特集企画「萩原健一 映画祭」を実施している同館。その目玉に位置付ける「誘拐報道」は、兵庫県宝塚市で起こった小学生男子誘拐事件を描いたドキュメンタリーをベースにした伊藤俊也監督作。警察と報道機関の関係や、犯人側、被害者側の家族を描写した作品で、誘拐犯人役に挑んだ萩原さんは役作りのために10キロ減量。鬼気迫る演技で追い詰められる犯人を表現し、話題を集めた。

 「ショーケンの代表作である本作をぜひ上映したい」との思いで、30年ぶりの劇場での上映となる今回。これまで権利上の一部問題や、配給会社にフィルムが存在しないことなどが理由で劇場上映が困難だったが、東京国立近代美術館フィルムセンターの協力を得て実現したもの。

 上映に向け、鈴木伸英支配人は「後のさまざまな事件映画に影響を与えた作品。萩原さんの鬼気迫る演技、多くのベテラン、一流キャストの中で、日本アカデミー賞を現役歌手として受賞した小柳ルミ子さんの迫真の演技は必見」と話す。

 上映時間は20時~。当日料金は1,500円。

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