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銀座に被災企業のご当地商品370品目-「鯨大和煮缶詰」「かもめの玉子」も

被災地のご当地商品約370品目を並べる「銀座いきなり市場」

被災地のご当地商品約370品目を並べる「銀座いきなり市場」

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 銀座・数寄屋橋交差点近く「東日本復興応援プラザ」(中央区銀座5)内の物販スペース「銀座いきなり市場」に1月18日、青森から福島までの被災地の企業が手掛けるご当地商品約70品目が加わった。

同日、店頭では八幡太鼓を叩く気仙沼の子どもたちの姿も

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 「銀座いきなり市場」は、銀座TSビルを運営する東急不動産が東日本大震災の復興支援の一環として展開する期間限定スペース「東日本復興応援プラザ」の物販ブース。ビル1階路面の一部に昨年10月にオープンし、これまで気仙沼商工会議所が取りまとめた気仙沼の地元企業の物産・食材を販売してきた。

 当初は200品目程度を出品したが、徐々に点数を増やして現在は気仙沼の物産・食材約300点をラインアップ。今回同会議所が音頭を取り、被災地区の商工会議所が加盟する「東日本大震災沿岸部被災地区商工会議所連絡会」を通して各商工会議所に声を掛けた。

 新たに出品するのは、青森県八戸、岩手県久慈、宮古、釜石、大船渡、宮城県石巻、塩釜、福島県いわきの8会議所に加盟する地元企業。商品は1月から順次店頭に並んでおり、これまでに約70品目がお目見え。今後も100品目を目指して数を増やしていくという。

 登場したのは、石巻工場が流され、現在は塩釜工場で製造販売するケーエスコーポレーションの「揚げ笹」(150円~)、津波が社屋・工場を襲った木の屋石巻水産の「鯨大和煮缶詰」(525円)、本社が津波を直撃するも、翌4月には高台にあった工場を稼働させた大船渡さいとう製菓の「かもめの玉子」(12個入、735円)など。

 「どの企業も在庫の商品が流されたり、工場の設備が破壊したり、スタッフが被災したりと、さまざまな被害を受けた」と気仙沼地域開発事務局長の及川順一さん。「何とかここまでこぎ着けた企業ばかりだが、オープンから3カ月たって取り扱う品目が増えてきているということは被災地が復興に向かって動いていることの証し。イベントなどを通じて被災地の情報発信と施設の認知向上に務めながら、東京でも『何か役に立ちたい』と思っていらっしゃる方々にアピールしたい」とも。

 「いきなり市場」の営業時間は11時~19時。月曜定休(祝日の場合は翌日休業)。

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