銀座の現代美術ギャラリー「ギャラリー小柳」(中央区銀座1、TEL 03-3561-1896)で2月10日、少女のポートレートなどで知られるヘレン・ファン・ミーネさんが犬を被写体に展開する新作展「Dogs and Girls」が始まった。
ミーネさんは1972年、オランダ・アルクマール生まれ。現在はアルクマール近郊の町ヘイローを拠点に活動する。1990年代半ばから作品発表を開始し、2000年のヴェネチア・ビエンナーレ建築展では日本館の展示「少女都市」に妹島和世さん、西沢立衛さんとともに参加して、国際デビュー。現在世界各国で個展を開催している。
少女に様々なシチュエーションやポージングを施し、思春期の弱さや強さが交錯する様子を捉える写真で知られるミーネさん。犬を被写体にしたポートレートは、友人宅の屋根裏で1920年代の犬の写真を偶然発見したのがきっかけ。その「威風堂々とした姿」に、被写体としての可能性を見出したという。
同展では少女と同じ手法で撮影した犬の写真を一堂に展示。同会場での個展は6年ぶり、3度目の開催で、これまで小さなサイズの作品を並べた展示が通常だったが、今回はより大きなサイズで「まったく新しい展開」(ミーネさん)を見せる。
会場ではそのほか、サンクトペテルブルク、モスクワ、ヘイローで撮影した3人の少女のポートレートや、2010年にニューヨーク・タイムズ紙に掲載したアカデミー賞ノミネート女優を撮影したシリーズも紹介。
開催時間は11時~19時。日曜・月曜・祝日定休。入場無料。3月31日まで。