銀座・西五番街の和菓子店「江戸座 銀座中条 銀座本店」（中央区銀座5、TEL 03-3569-2925）の直径5センチの「お日持ち まめたい焼き 鉄子」が発売から約半年を迎え、人気を集めている。

全自動たい焼き機で焼きあげた丸い薄皮たい焼き「鉄次」

　同店は2005年に創業。もち米を豆乳で炊き上げた「豆乳おかき」を主力商品に、「大あくび」「あんみつ大福」など主に豆乳和菓子を製造・販売する。現在までに大丸東京店、松坂屋銀座店、羽田空港店など6店舗を展開。本店・江戸座は2006年にオープンした。

　丸型たい焼きは「鉄次」という商品名で2009年より販売してきた。鉄次は、一匹ごとの「一丁焼き」手法を全自動で再現した自家製たい焼き機を使って焼き上げる商品で、「カリカリの薄皮に餡（あん）をたっぷり包みたい」との思いから生まれたという「丸型」のフォルムが特徴。

　鉄子は、鉄次ファンからの「おみやげ用や贈答用のたい焼きを」という声を受けて開発。薄皮の鉄次に対して、同じ餡をしっとり柔らかい皮で包むことで「より長く楽しんでいただけるようにした」。サイズは「鉄次の半分」の直径5センチで、「小さくしてみたら予想以上にかわいらしかったので、お花とまつげを付けた。結果的に鉄次の妹分のような存在になった」と広報担当の大野由貴子さん。

　昨年9月の販売開始以来、多い日は全店で1日4万個を売り上げる人気商品に。「鉄次に嫁が来た」と喜ぶ常連客の姿もあるという。価格は、1個＝85円、4個入り＝380円、12個入り＝1,000円など。

　「春になって、手頃さとかわいさと『おめでたい』ということで祝い事の贈答としてお求めになる方が増えている。味はこだわり抜いた本格派なので、鉄次ファンの方にも初めての方にもぜひ召し上がってみてほしい」（大野さん）。

　営業時間は10時30分～21時（日曜は20時まで）。