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ホテル西洋銀座のフレンチで映画「バベットの晩餐会」再現-25周年記念で

「バベットの晩餐会」メニューより、うずらのフォアグラ詰めパイケース入り ソースペリグディーヌ

「バベットの晩餐会」メニューより、うずらのフォアグラ詰めパイケース入り ソースペリグディーヌ

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 今年開業25周年を迎え、来年5月営業を終了する予定の「ホテル西洋 銀座」(中央区銀座1)のフレンチレストラン「レペトワ」(TEL 03-3535-1160)で現在、映画「バベットの晩餐会」で提供された料理を再現するコース企画「25年後の『バベットの晩餐会』」を実施している。

レペトワ店内

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 25年前にアカデミー賞最優秀外国語映画賞を受賞した同作は、デンマークの片田舎を舞台に、フランス革命の最中フランスから亡命してきた主人公バベットが、宝くじで当てた大金で一夜限りの豪華な夕食会を開催するという作品。ホテル建物内の映画館「銀座テアトル西友」(現・銀座テアトルシネマ)で1989年に公開された際、同フレンチの前身「パストラル」では作中に登場するメニューをそのまま再現して提供した。

 ホテル25周年を迎え、当時を懐かしく楽しんでもらえる料理を提供しようと今回のコース企画を発案。コースを再現するにあたり、トリュフなど高級食材の原価が当時より大幅に値上がりし「料金設定で苦労した」(同店)とも。5月1日から提供を開始し、これまで約150人が注文。中には「映画と同じ12人で予約を受け、料理、ワインだけでなく、用意の仕方など全てを映画と全く同じ内容で提供した」グループもあったという。

 コース料理は、「ヴーヴ・クリコ ポンサルダン イエローラベル」を食前酒に、「海亀のスープ」「キャビアのドミドフ風」「うずらのフォアグラ詰めパイケース入り ソースペリグディーヌ」「季節のサラダ」「チーズ各種」「ババのラム酒風味」「フレッシュフルーツ」「コーヒー」から成る。価格は2万5,000円(サービス料込み)。

 前身となるパストラルは同ホテルがオープンした1987(昭和62)年に、メーンダイニングとしてオープン。鎌田昭男さんを総料理長に迎え、本格的で伝統的なフレンチを提供するレストランとして日本のフランス料理界をけん引した。レペトワは、米「ローズ・ウッドホテルズ&リゾーツ」が同ホテルの運営を受託し全館改装を行った2001年に誕生。パストラルの料理長だった広田昭二さんが総料理長となって、料理技法は引き継ぎながら、よりヘルシーで気軽に楽しめるフランス料理店へとコンセプト、料理などを変更した。温かい自家製スモークサーモンなど、パストラル時代と変わらない製法で提供し続ける人気料理もある。

 東京テアトルは5月、同ホテルが入居する「銀座テアトルビル」の売却決定を発表。これに伴って、ホテルは来年5月末に営業終了を予定している。「大変残念な決定だが、残り1年弱が25年間培ってきたものの集大成。スタッフ一同これまで以上に喜んでいただける企画とおもてなしでお客さまをお迎えしたい。皆さまの記憶に残していただければ」(ホテル西洋銀座 マーケティングの田渕美千枝さん)

 営業時間は7時~11時、11時30分~15時30分、17時30分~22時30分。7月31日まで。

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