有楽町駅近くの山手線ガード下「有楽町産直飲食街」(千代田区有楽町2)に6月28日、貝専門店「炉端貝◯(かいまる)」と、施設の「待合室」位置付けのギョーザ専門店「ちょい呑み餃子」(共にTEL 03-5532-4567)がオープンした。運営は浜倉的商店製作所(有楽町2)。
同施設は魚介や馬肉など各地方の特産物を扱う小規模飲食店4店舗を集約する「横丁」として、2010年11月にオープン。同年12月にはガード下で隣り合う「インターナショナルアーケード」のテナントが退店したのを受けて増床し、北海道産大沼牛を扱う24時間営業店「牛◯(ぎゅうまる)」を加えた5店舗で営業を続けてきた。
オープン以来、近隣で働く会社員、帝国ホテルを利用する外国人、宝塚劇場帰りの女性、銀座のホステス、飲食店で働く同業者など幅広い層が来店し、朝5時~8時に「席の8割が埋まることもある」と同社広報担当の安藤さん。今回インターナショナルアーケードで別店舗の退店があり、施設の人気を受けて家主から増床の打診があったという。
新たに出店したのは、「牛◯」奥に続く2区画。手前には「これまで客単価が高い店が多かった業態」という貝の専門店「炉端貝◯」を、奥には施設内に「食事の前後に気軽に立ち寄れる店がなかった」ことから施設の「待ち合わせ場所」という位置付けで、ギョーザ専門店「ちょい呑み餃子」が出店。店舗面積は、貝◯=16坪、餃子=8坪で、全体の施設面積は約124坪に広がった。
貝◯では、北海道沿岸に生息する最も大きなツブ貝「エゾボラ」、山伏のラッパとしても知られる「ホラ貝」、マテ貝、赤貝、亀の手、フジツボなど、常時12~15種類を取りそろえ、刺し身(ホラ貝=599円、エゾボラ=799円、貝刺し盛り合わせ=1,999円)、炉端焼き(ハマグリ=599円)、かき揚げ(999円、以上価格は目安)などで提供。ドリンクメニューでは北海道三石町のコンブを使った「三石こんぶ焼酎」(500円)、どぶろく特区・夕張群長沼町産の紅麹(こうじ)を使った「一魂 桃色」(999円)などの珍しい酒類も扱う。
店内には炉端カウンターを設け、赤いじゅうたんや金色の椅子なども配置して「大人の雰囲気」を演出。席数は58席。
ちょい呑み餃子では、薄皮の一口ギョーザ(5個250円)などを提供し、アサヒスーパードライエクストラコールドの生ビール(550円)も扱う。店内は「バスの待合室」をテーマに、丸椅子やカウンターを置く。席数は40席。
出店にあたって、安藤さんは「貝〇は、昆布焼酎や麦のシャンパンなどを飲みながら、『おいしいものをちょっとずつ』という大人の方に楽しんでもらいたい。ギョーザ店は『ちょい飲み』として、気軽に使ってもらえれば」と話す。
24時間営業。