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元・築地仲卸3代目の魚料理レシピ配信-人気コミックの巻末料理を再編

小川貢一さん(左)と、「築地魚河岸三代目」作画のはしもとみつおさん(右) 撮影=鵜澤昭彦さん

小川貢一さん(左)と、「築地魚河岸三代目」作画のはしもとみつおさん(右) 撮影=鵜澤昭彦さん

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 人気コミック「築地魚河岸三代目」でアドバイザーを務める魚料理店「千秋」(中央区築地4、TEL 03-3543-8700)店主の小川貢一さんの電子書籍レシピ集「築地魚河岸三代目 小川貢一の魚河岸クッキング夏編」の配信が6月29日、始まった。

ウニの卵焼き

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 小川さんは1956(昭和31)年築地生まれ。築地市場で仲卸業を営む両親のもとに育ち、家業を継ぐことを条件に高校卒業後は1年半アメリカへ留学。20歳で帰国した翌日から市場に出て、鮮魚や塩干を扱う仲卸勤めをスタートさせた。1989年には声優の平野文さんと結婚し、そのころから営業部門責任者として活躍。2代目だった実父が亡くなった2000年から3代目を継ぎ、2003年に廃業した。

 もともと「食べることも料理も好きだった」と小川さん。仲卸時代に培ってきた魚の目利きや料理の腕を生かし、2004年には魚料理店「千秋」の店主に。2006年には2号店「千秋 はなれ」をオープンした。

 築地市場を舞台にしたグルメ漫画「築地魚河岸三代目」は、2000年5月から「ビッグコミック」(小学館)で連載。小川さんは妻の文さんが築地エッセーを執筆していたことを縁に編集部から相談を受け、連載当初からアドバイザーを務めてきた。作中では「旬の魚選び」「魚河岸の習慣」「魚のうんちく」などを細部にわたって監修。同作は2008年に映画化され、現在までに「ゴルゴ13」に並ぶ看板漫画へと成長している。

 今回配信したのは、同作の単行本巻末に収録してきた10年分の「小川貢一の超簡単!魚河岸クッキング」の一部を加筆・再編集した料理レシピ集。3月に配信を始めた「春編」に続く第2弾で、夏が旬の魚にフォーカスし、和食やイタリアンなど幅広いスタイルで料理法を紹介する。

 掲載されているのは、「周りから評判がいい」という「クルマエビのスパゲティ」や、家庭でも簡単にできる「イワシの蒲焼き」、ウニをすりつぶして焼いた「ウニの卵焼き」など22品。配信に向けてあらためて調理して撮影したもので、レシピの間に漫画からの「うんちく」を盛り込むなどの工夫も凝らした。

 価格は263円。電子書籍ストア「Reader Store」で配信する。

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