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銀座で気鋭作家の写真展「father」-実父との3年間を独自表現

2009年4月10日、一枚目のシャッターを押した金川さんの実父

2009年4月10日、一枚目のシャッターを押した金川さんの実父

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 ガーディアン・ガーデン(中央区銀座7、TEL 03-5568-8818)で7月17日、蒸発癖のある実父を題材に長年作品制作を続ける金川晋吾さんの写真展「father 2009.04.10-2012.04.09」が始まった。

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 金川さんは1981(昭和56)年京都府生まれ。2005年にインターメディウム研究所(IMI)を修了し、翌2006年に神戸大学発達科学部を卒業。現在東京芸術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻博士後期課程に在籍する。

 同展で紹介するのは、金川さんの実父のセルフポートレート。実父はもともと蒸発癖があったといい、現在は定職を持たずに一人暮らし。35ミリのコンパクトカメラを預け、「毎日父自身の顔を撮影するように頼んだ」という金川さん。撮影は2009年からスタートし、「行方をくらませていた」時期などを除いて「父はこの撮影を律義に真面目に継続していれている」という。

 写真の右下には日付が入る。会場では、撮影が始まった2009年4月10日から今年4月9日までの3年分のセルフポートレートを一堂に紹介する。

 1992年から、「ひとつぼ展」「1_WALL」など若手表現者を応援することを目的にした公募展を実施している同ギャラリー。同展は公募展入賞者のその後の活動を追うシリーズ企画「The Second Stage at GG」の第31弾で、金川さんは2007年、2008年に「ひとつぼ展」に入選している。

 ガーディアン・ガーデンの池水美都さんは「金川さんの作品ではあるが、金川さんがシャッターを押しているわけではないのが面白い部分。3年分の記録を通して、金川さんとお父さんとの関係を感じてみてもらえれば」と話す。

 営業時間は11時~19時。日曜定休。入場無料。8月2日まで。

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