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銀座で実録コメディー「毎日がアルツハイマー」-介護生活2年半記録

©2012 NY GALS FILMS

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 銀座シネパトス(中央区銀座4、TEL 03-3561-4660)で7月14日、認知症と診断された実母との介護生活を2年半にわたって記録した重喜劇ドキュメンタリー「毎日がアルツハイマー」(配給=シグロ)が公開される。

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 監督は関口祐加さん。祐加さんは日本で大学を卒業した後オーストラリアへ渡り、1989年にニューギニア戦線を女性の視点で描いた「戦場の女たち」で映画監督としてデビュー。その後の監督作「When Mrs. Hegarty Comes To Japan」(1992年)、「THE ダイエット!」(2007年)は国内外で評価を獲得し、オーストラリアNSW州立映画学校などで講師としても活躍してきた。

 祐加さんの実母ひろこさんは、2009年にアルツハイマー型認知症を発症。祐加さんは2010年1月に介護を決意して帰国し、現在は横浜でひろこさんと2人で生活する。

 ひろこさんとの2人暮らしを2010年から記録し、ユーチューブへの投稿を続けた祐加さん。動画は介護に悩む人、医師、医療従事者らの共感を得て、累計の視聴者数は20万ビューを記録。同作は、2年半の生活を通して100時間以上に及んだ撮影動画を劇場版へと再編集したもの。

 ひろこさんは認知症発症以降、「判断力も理解力も徐々に失われつつある」と祐加さん。一方で「以前とは見違えるように喜怒哀楽がはっきりとして、明るく、あけすけな性格へと豹(ひょう)変した」。作中では2009年に79歳の誕生日を迎えたひろこさんのご機嫌な様子をプロローグに、ゴミ出しをきちんとしない人や政治家への憤り、いろいろなことができなくなってしまった自分に対する悲しみ、孫たちと遊ぶ時の楽しみなど、ひろこさんの豊かな感情表現を時系列順に紹介。昨年の震災発生時、地震の深刻さを理解できない様子のひろこさんの姿も記録していく。

 会場では公開初日10時30分の回上映終了後、舞台あいさつと祐加さんのサイン会を開催する。

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