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築地場外に総合案内所「ぷらっと築地」-場外若手が発起、英語対応も

案内カウンターでは、「近年増えている」という外国人観光客に向けて英語通訳にも対応

案内カウンターでは、「近年増えている」という外国人観光客に向けて英語通訳にも対応

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 築地場外市場に7月28日、外国人観光客にも対応し、休憩所、催事機能も備える総合案内所「ぷらっと築地」(中央区築地4、TEL 03-6264-1925)がオープンした。

休憩所もリニューアル

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 運営は築地場外市場商店街振興組合などNPO法人「築地食のまちづくり協議会」に加盟する5団体。築地では2014年度に築地中央卸売市場の豊洲移転が決まっており、場外では移転後の「新しい街づくり」を標ぼう。仲卸業者が100軒規模で販売所を構えるプロ・一般向け「鮮魚マーケット」の設置計画を進めている。

 総合案内所の開設は、街づくり事業第1弾として実施。場外に務める30代~40代の若手メンバーを中心に、「自分たちは実際に築地で食材を売っている。(移転後も)プロが集まる『食の街』として、情報発信していきたい」との思いで発案。中央区の後援を得てオープンにこぎ着けた。

 場所は波除通り沿いの千社額棟路面の一部。これまで休憩所として使ってきた2区画を中心にスペースを拡大し、「案内カウンター」「催事スペース」などを併設。全体で8区画を有する。

 案内カウンターでは連日有人で観光案内に応じ、英語での通訳にも対応する。壁面には築地場外の名所を書き込んだ手描き地図をディスプレーし、400店舗という築地場外市場の各店舗情報を検索できるパソコンも置いた。

 併せてターレーに乗った築地のご当地キティちゃんストラップやマグロTシャツなどの築地グッズも販売。保冷バッグやろう引きなど、同所のオープンに向けて新たに製作した公式オリジナルグッズも取りそろえる。

 休憩所はリニューアルし、完全分煙型の喫煙スペースを併設。食にまつわるイベントに対応する「催事スペース」に加え、冷蔵庫や調理台などを置いてイベント利用に対応する「調理スペース」も用意した。

 東京都ではこれまで築地場内向けに利用してきた所有地・勝どき門駐車場について、「築地の発展」に向けて利用することで中央区と合意している。協議会の鈴木章夫理事長は「(移転問題があって)今後築地がどうなっていくかはっきりとは分からないが、決まらないからと言って待っているわけにはいかない。場外ではいま、若い世代が街づくりのために積極的に動いていて、その輪がどんどん広がっているような状態。築地場外の将来のために、一致団結してやっていきたい」と意気込む。

 営業時間は、平日・土曜=8時~14時(英語通訳は9時30分~13時30分)、日曜・祝日・休市日=10時~14時(英語通訳は10時~13時30分)。休憩所は6時~16時(日曜・祝日・休市日は7時~)。

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