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銀座で段ボール動物展-ライオンの尻、キリンの首など、体の一部を表現

ライオンのお尻をモチーフにした作品と作家の玉田多紀さん

ライオンのお尻をモチーフにした作品と作家の玉田多紀さん

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 段ボール製の動物たちが壁面から飛び出す造形作家・玉田多紀さんの作品展「being born-生まれる途中-」が8月17日、銀座・伊東屋(中央区銀座2、TEL 03-3561-8311)9階ギャラリーで始まった。

天井から首を伸ばすキリン

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 玉田さんは2007年、多摩美術大学造形学科を卒業。もともと平面を描くにあたって段ボールを素材として利用していたといい、「破ったりちぎったり剥がしたり」するうちに立体も手掛けるように。廃棄予定の段ボールからの作品作りは「命を吹き込む作業」と玉田さん。その象徴として、動物をモチーフにしているという。

 昨年秋、伊東屋で行ったスイス発カランダッシュの色鉛筆のフェアでウインドーディスプレーを担当。全長3メートルの段ボール製の鳥作品を飾ったところ、「もう少し作品を見てみたい」との声を受け今回の展示が実現した。

 会場には、お尻や尻尾や足先など、動物の体の「一部」が飛び出した段ボール作品を中心に17点を展示販売。昨年ディスプレーした鳥のほか、頭部が壁面に埋まったような形で胴体から尻尾の先までをかたどった230センチのライオン、長い首を天井から伸ばす190センチのキリン、カメ、ヘビ、ブタなど、さまざまな動物がユーモラスに並んでいる。

 作業工程では「ぬらして貼りつけた段ボールは、垂れたり、乾いてサイズが小さくなったり、完全に制御できるものではない」と玉田さん。「そうして生まれた予期しないフォルムが、動物たちの荒々しい感じを伝えてくれていると感じる。今後も肉食動物を中心に作品を発展させていきたい」と話す。

 会場では8月18日・19日の2日間、ワークショップ「段ボールで生き物をつくろう」を開催。14時~17時。参加費1,000円。予約不要。作品は約1時間程度で仕上げる予定。

 開催時間は10時~20時(日曜・祝日は19時まで、最終日は18時まで)。入場無料。

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