銀座・中央通りで8月20日、ロンドンオリンピック日本代表選手団メダリストが一堂にそろった凱旋(がいせん)パレードが開かれ、選手を一目見ようと集まった来街者で街は祝賀ムードに包まれた。
ルートとなったのは、銀座1丁目から8丁目までの約1キロ。11時からのパレード実施に向けて、10時から中央通りを、10時30分から晴海通りを交通規制。銀座三越、松屋銀座など、通り沿いの商業施設も日の丸や横断幕を掲出し、通りには老若男女がひしめき合った。
11時、和光の時計塔の鐘の音とともに、一行は銀座1丁目をスタートした。選手はオープンカー2台、オープンバス5台に分乗。歩行速度で走る車両の天井デッキから、内村航平選手、北島康介選手、なでしこジャパンのメンバーら71人のメダリストが笑顔で手を振った。通りでは、選手を待ち受けた来街者が大歓声。各施設の窓から従業員らも顔をのぞかせ、街全体がお祝いムードに沸いた。
友人同士で歓声を送っていた20代女性2人は、千葉県から来街。「テレビで見ていた選手をもう一度見ることができて感動した」と興奮冷めやらぬ様子だった。埼玉県から来た50代の夫婦は「この夏はずっとオリンピックを応援してきた。選手がみんな生き生きしていてかっこよかった」と声を弾ませた。岡山県から3人の子連れでやってきた女性は「偶然妹の所に遊びに来ていて駆け付けた」といい、小学生の長女は「なでしこが見られてうれしかった」と話していた。
約20分続いたパレード終了後は、選手を見送った人々で歩道が大混雑。警察や警備員らが交通整理に追われた。祝賀に集まった来街者数は50万人(日本オリンピック委員会の発表による)。