銀座3丁目に11月16日、素材作りから独自開発する藍染めシリーズなどで知られるアパレルブランド「45R」の路面店「フォーティファイブ・アール銀座店」(中央区銀座3、TEL 03-3567-0045)がオープンした。
同ブランドは1977(昭和52)年に創業。「100年後も残る服作り」を目指して糸、生地、染色、加工などの工程をオリジナルで開発。藍染め、インディゴ染めの服を中心に、ヨーロッパのワークウエア、日本の野良着やはんてん、スコットランドのツイードなど、伝統的なスタイルをベースにデザインした丈夫でナチュラルな雰囲気のラインアップで知られる。
現在は海外11店舗を含め51店舗を展開。銀座エリアでは今年8月に閉館した「モザイク銀座阪急」に出店しており、路面店となった同店を通して「みゆき族やアイビールックが生まれ育った、服を作る者にとって憧れの街」という銀座での再出発を果たした。
場所は並木通り近くの銀座3丁目エリアで、店舗面積は約22坪。内装では素材選びにこだわり、床やカウンターには無垢(むく)の一枚板を使い、淡路島の左官職人が土壁を仕上げた。ショーウインドーを兼ねた入り口部分の壁面にはクリの木を使い、鉄を打ち付けて主力素材であるインディゴラインを紹介。フランスのアンティークペンダントを照明にして、「西と東の融合」で「銀座らしさ」を表現したという。
店内ではメンズ、レディスラインを展開。主な価格帯は、シャツ=2万円~4万円、デニム=2万円~3万8,000円、ジャケット=4万円~8万円、スカート=2万4,000円~5万円など。オープン記念として同店オリジナルのシリーズ「新みゆき族」も取りそろえ、独自の世界観を提案している。メーンターゲットは、20代後半から60代までの銀座周辺在住者。
「先輩たちから学んだファッションをもとにして、今度は僕たちの服がどこまでこの街の人たちに喜んでもらえるか、喜んでもらいたい、そんな気持ち」と、同ブランド販促部の渡邉昌行さん。「エレガントとカジュアルの間の独特な世界観を提案している。藍インディゴの素晴らしさ、素材の肌触りを体感してもらえれば」とも。
営業時間は11時~20時。