3月末に閉館を迎える銀座シネパトスは同17日から、ロックミュージシャンで作家の大槻ケンヂさんとのコラボTシャツを販売している。
サブカルチャーへの造詣の深さでも知られる大槻さん。学生時代から名画座に通い、ATG作品、アメリカン・ニューシネマ、特撮映画、B級映画まで幅広いジャンルを愛好。これまで雑誌などで同館上映作品を取り上げることも多く、「まさにシネパトスでの上映作品の混沌(こんとん)としたラインアップを愛していただいていた様子」と、営業スタッフの永生梢さん。
今回のコラボTシャツは、閉館記念品として発売。2011年5月に発売された「映画秘宝」での森下悠里さんとの対談の中、大槻さんが「男は黙ってシネパトス」という名言を残したことをきっかけに、シネパトスから大槻さんに同文言の使用許可を相談。直筆メッセージに大槻さんのトレードマークである猫のロゴも組み合わせたコラボTシャツが生まれた。
色は「パトス」にちなみ、「赤」の1色。S、M、Lの3サイズで、計50枚限定。価格は3,000円。
現在、幕引き映画「インターミッション」を公開中の同館。会場では閉館をきっかけにシネパトスに初めて来館する客の姿も見られるといい、永生さんは「お客さまはもちろん、多くの方々に支えられてやってきたのだとあらためて感じている。シネパトスを盛り上げてくださった皆さまに感謝している」と話す。