キヤノンギャラリー銀座(中央区銀座3、TEL 03-3542-1860)で6月20日、写真家・堀光治さんの写真展「『新・家族写真』宣言 ~写真館へ行こうよ。~」が始まった。
堀さんは石川県能美市生まれ。両親の希望でサラリーマンを辞め、父親が創業した写真館を継いだ。
仕事をしながら「写真館の写真はダサい?」の気持ちが拭えなかったという堀さんだが、ある日、スタジオに上がれなかった車いすの高齢者のために近くの公園で撮影したところ、ファインダーを通した景色に心が揺さぶられ、以後、本格的に家族写真の撮影に取り組み始めたという。
同展では、第58回全国写真展覧会で内閣総理大臣賞を受賞した「和佐谷橋にて」を含む、約30組、約35点の家族写真を展示。写真館を訪れた客を屋外で撮影している。
「一般的には写真館の写真は人生の節目の『ハレ』の日に撮るものだが、自分は何もない普通の日の家族写真を撮るのが好き。そのご家族の、人となり、良さ、愛情が見えてくると思うから」と堀さん。
「『ハレ』の日の記念日に撮る家族の写真が『家族写真』なら、何気ない『ケ』の日に撮る家族写真が『新・家族写真』」とも。
開館時間は10時30分~18時30分(最終日は15時まで)。日曜・祝日定休。入場無料。今月26日まで。