一般社団法人日本皮革産業連合会(台東区駒形1)が運営する革のショールーム「TIME & EFFORT」(中央区銀座8)で7月12日、国内外で活動する女性靴職人の作品を展示する「女性靴職人展」が始まった。
作品を出展するのは野田満里子さん、長田(おさだ)ちひろさん、捧(ささげ)恭子さんら10人で、ヒールパンプス、ブーツ、サンダルなど婦人靴を中心に、ハンドメードの紳士靴や手作りのベビーシューズなど計約50点を展示する。
同展を企画したシューフィル社長の城一生(たち・いっせい)さんは、「1990年代のバブル崩壊に伴う不況期には『手に職、資格習得ムーブメント』の一環として、靴職人を目指してイギリスやイタリアの学校に留学する人たちも多く、本展の参加者の多くもそんな経験を積んでいる」と話す。
「現在の日本は世界でもまれに見る、靴学校や靴教室が数多くある国。靴の製造を仕事として目指さなくても、一般消費者が気軽に靴作りに参加できる環境が整っている。そんな状況の中、かつては男性ばかりだった靴職人の世界への女性の進出が注目されている」とも。
期間中は女性靴職人も会場に訪れ、受注販売会も行う予定。目安となる価格は、手作り既製靴は3万円台が中心で、イージーオーダー=5~8万円、フルオーダー=10万円以上。
オーダーの場合、納期・受け渡しは、早くて1カ月半、通常2~3カ月、人気の職人や注文が重なった場合は半年待ちになるケースもあるという。
開催時間は12時~20時(土曜・日曜は11時~19時)。入場無料。今月21日まで。