アルマーニ/銀座タワー(中央区銀座5)9階で10月5日、写真展「TOKYO 1970 BY JAPANESE PHOTOGRAPHERS 9」が始まる。主催はアマナホールディングス/IMAメディアプロジェクト。
写真展「TOKYO 1970 BY JAPANESE PHOTOGRAPHERS 9」の展示会場風景
日本が著しい経済成長を遂げ、政治的・文化的にも激動の時期だった1970年代を代表する日本人写真家の作品を紹介する同展。有田泰而さん、沢渡朔さん、須田一政さん、立木義浩さん、寺山修司さん、内藤正敏さん、細江英公さん、森山大道さん、渡辺克巳さんの9人が「東京」をモチーフに撮影した作品300点を展示する。
「First Born」(有田泰而)、「Kinky」(沢渡朔)、「わが東京100」(須田一政)、「舌出し天使」(立木義浩)、「摩訶(まか)不思議な客人」(寺山修司)、「東京」(内藤正敏)、「シモン 私風景」(細江英公)、「新宿群盗伝」(渡辺克巳)など「各作家の代表作といえる」シリーズを展示するほか、「写真よさようなら」(森山大道)からの未発表作品40点を初めて展示。展示作品は全て販売も行う。併せて、絶版を含む写真集などの書籍36点も販売。
会期中、「沢渡朔によるポートレート撮影会」「須田一政とぶらぶら歩き ~撮影&講評会~」「森山大道作品のシルクスクリーンワークショップ」などのイベントを開催。日程、参加費、申し込み方法などはホームページで確認できる。
同展キュレーターの長澤章生さんは「1970年代は、日本の写真家たちが単なるドキュメンタリーにとどまらない、個人の視点に根差したリアリティーを持った写真を撮りだした時代」と紹介する。
「60年代~70年代は、『ちょっと前』だけれど、若い人は見たこともない『すごく遠い』ともいえる年代。この写真展が『自分の知っている東京』と『知らない東京』を感じ、写真に写る世界と今の自分の生活のつながりに思いを巡らせる良い機会になれば」とも。
開館時間は11時~20時(土曜・日曜・祝日は18時まで)。入場料は800円(小学生以下無料)。今月29日まで。