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銀座で森山大道さんの「コンタクトシート」展-60年代から現在までのネガを再編

1040ミリ×1444ミリに引き伸ばしたシートには傑作ショットの前後を思わせるショットも

1040ミリ×1444ミリに引き伸ばしたシートには傑作ショットの前後を思わせるショットも

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 写真家・森山大道さんが、これまで撮影したネガ全てに目を通し再構成した「コンタクトシート」の作品展「LABYRINTH(ラビリンス)」が現在、銀座「BLD GALLERY」(中央区銀座2、TEL 03-5524-3903)で開催されている。

網目の作る模様が美しい「タイツ」シリーズも並ぶ

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 森山さんは1938(昭和13)年大阪生まれ。写真家・岩宮武二さん、細江英公さんのアシスタントを経て1964(昭和39)年に独立し、1967(昭和42)年に「にっぽん劇場」で日本写真評論家協会新人賞を受賞した。新宿やハワイなど街の情景を独自の視点で切り取ったスナップショットなどで知られ、ハイコントラストや素粒子画面の作風は「アレ・ブレ・ボケ」と形容される。代表作は「写真よさようなら」(1972年)、「光と影」(1982年)など。現在は、世界を代表する現代美術館の一つである英「テート・モダン」で、ウィリアム・クラインさんとの二人展を開催。

 コンタクトシートとは「ベタ焼き」とも呼ばれる撮影画像の一覧を指す。同シリーズでは、現在までに撮影した全てのネガに目を通し、年代にこだわらず選出して新たなコンタクトシートを作成。会場では、同シートをプリントした大型作品22点、小型作品32点を紹介する。

 シートには、被写体をその影とともに捉えた「光と影」シリーズ、網目の作る模様が美しい「タイツ」シリーズ、唯一のヌードシリーズ「蜉蝣(かげろう)」など、森山さんが1960年代から現在までに取り組んだ各シリーズを思わせるショットが頻出。1枚に60年代から2000年代までのネガが混在するシートも見どころ。

 併せて、同名写真集(Akio Nagasawa Publishing刊)も期間中特別価格(8,400円)で販売。写真集では人が振り向く瞬間や、男の子が白目をむいた瞬間など、森山さんの代表的なショットの前後を楽しむことができる。

 開催時間は11時~19時。11月11日まで。

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