築地場外市場にセミナールーム「築地食まちスタジオ」（築地4）ができて約1カ月半がたった。同所では築地場外の関係者が講師を務める「築地食まちセミナー」が開催されている。セミナーの主催はNPO法人「築地食のまちづくり協議会」。

「築地食まちスタジオ」で開催された「おせちセミナー」の様子

　同セミナーは、昨年11月末に同スタジオができたのをきっかけに、築地場外が食に関するあらゆる情報が集まる場所であることを知ってもらいたいという思いからスタート。築地場外市場で仕入れをしている飲食店従業者や中央区内の料飲組合会員を対象とした「プロ向け」と一般来街者を対象とした「一般向け」があり、今までにプロ向けの「出汁（だし）セミナー」、一般向けの「おせちセミナー」「築地の年末買いまわり術ツアー」を実施した。参加費は1,000円～3,000円ほどで、募集人数は10人～30人と内容によって異なる。

　同協議会セミナー事業担当の山崎徳子さんは「昨年開催した『築地の年末買いまわり術ツアー』では、30～60代の幅広い年代の女性を中心とした参加申し込みがあった。築地に来るのが初めての方を想定していたが、参加者の大多数は築地に来たことがあり、『新しい店を開拓したい』『敷居が高いイメージがあり自分だけでは楽しみきれなかった』という方だった。より深く、築地場外のことを知っていただくきっかけになったのでは」と話す。

　1月25日にはプロ向けと一般向けに「養殖魚」に着目したセミナーを開催する。

　「養殖魚が注目されている昨今だが、知られていないことが多く、その味に疑問を持つ消費者や飲食店関係者が多い」という理由から、養殖魚と天然魚の食べ比べなどを行うセミナー内容となっている。1月11日の時点で一般向けセミナー「今話題！　養殖魚っておいしいの？」の応募枠は定員数の30人まで残り数人となっている。

　「2月7日には一般向けに『いちご』、2月22日にはプロ向けに『道具』のセミナーを開催し、その後もプロ向け・一般向けセミナーを、月に各1回のペースで開催していく予定。まだスタジオ運営やセミナー内容など手探りなことも多いが、専門店や食材のプロが集まる街として、お客さまの『本物を知りたい』という期待に応えていきたい」と山崎さん。

　セミナーへの申し込み方法などの詳細はホームページで確認できる。