スワンカフェ銀座店(中央区銀座2)で2月17日、毎年恒例の「いちごスイーツフェア」が始まる。
同店はヤマト福祉財団(銀座2)が手掛けるスワンベーカリー事業の1号店として1998年にオープンした同ベーカリー銀座店の横に位置するカフェで、今年で12年目を迎える。
同ベーカリーは「障がいのある人もない人も、共に働き、共に生きていく社会の実現」という理念を実現させるため、故・小倉昌男同財団初代理事長が同財団とヤマトホールディングス(銀座2)と共に設立した株式会社組織。同カフェでも障がい者と健常者が共に働いている。
小倉理事長は障がい者の自立のために月給10万円以上を支払えるよう、タカギベーカリー(広島県広島市)の当時の社長だった高木誠一さんの協力を得て、同社が独自に開発した冷凍パン生地を使い、障がい者でもパンが焼ける方法を生み出した。
現在、同ベーカリーは直営店4店舗、チェーン店25店舗を超えて全国に展開。働く障がい者は全国で300人を超える。
同フェアは、スワンカフェ銀座店の店長で茨城県出身の鈴木敦士さんが選んだ水戸の生産者「ハートフルファーム土の香(とのか)」のイチゴを使ったスイーツ7~8種類(価格未定)を提供するイベントで、今年で4回目。
今年は初めて仕入れる品種『いばらキッス』を使ったスイーツメニューを提供する予定。鈴木さんは「『いばらキッス』は、サイズはまちまちだが肉質が柔らかで甘味が強くジューシー」と話す。
「お客さまから、『一生懸命働いているスタッフの姿を見ていると、嫌なことがあっても元気付けられる』というコメントを頂いたこともある。スワンカフェは、障がい者と健常者が日常の中でごく自然に接する場。ぜひ『普通の店』と思って足を運んでいただきたい」と鈴木さん。
営業時間は8時~23時(土曜は11時~18時)。日曜・祝日定休。フェアは3月1日まで。