昨年6月30日に閉店した松坂屋銀座店跡地を含む銀座6丁目10番と隣接する11番の2つの街区、約1.4ヘクタールを一体的に整備する「銀座六丁目10地区第一種市街地再開発事業」の本体建設工事が4月2日、着工した。
銀座エリアでは最大級となる延べ床面積約14万7900平方メートルの複合施設を計画しており、2016年11月の竣工を目指す。
同施設は地上13階・地下6階。売り場面積約4万6000平方メートルの商業施設、事務所床面積約3万8000平方メートルのオフィス空間、約3900平方メートルの屋上庭園、文化施設「観世能楽堂」などから構成され、施設計画と運営はJ.フロントリテイリング、森ビル、L Real Estate、住友商事の4社が行う。
商業施設には「松坂屋」の名称は使わず、250~300の店舗を誘致する予定。
森ビルの辻慎吾社長は「銀座はアジアヘッドクオーター特区・国家戦略特区に位置付けられるエリア。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて開発のスピード感を重視した。この開発が『世界の銀座』に、ひいては『世界一の都市、東京』へ変貌を遂げる起爆剤になれば」と期待を込める。