「源 吉兆庵 銀座本店」(中央区銀座7、TEL 03-3569-2360)は6月9日から、2階特設会場で「源氏ボタル観賞会」を開催する。
「源 吉兆庵 銀座本店」の「源氏ボタル鑑賞会」でホタルを放流する篭
2004年にスタートし今年で 11回目を迎える同観賞会。例年、平日には約200人、週末には約400人が来場する。今年は昨年の観賞会で産卵された卵を岡山県の自然の中で育てた「銀座生まれ岡山育ち」の源氏ボタル約600匹を観賞することができる。
会場の照明は消し、スタッフがペンライトで来場者を案内。来場者に梅酒「梅蛍」を振る舞うサービスも。
同店の横田菜々絵店長は「会社帰りなどに初めて来られるお客さまに加え、毎年この催しを楽しみにしてくださっているお客さまもいらっしゃる。特に初めてお越しになったお客さまの中には長い時間鑑賞してくださる方もおられ、『ホタルを見るのは何年ぶりだろう』『銀座でホタルを見ることができてありがとう』という声を頂くこともあり、お客さまに支えていただいている企画」と話す。
イベントに合わせて同店では、全館でホタルに関連した企画を展開。1階和菓子売り場では和菓子「銀座の蛍」(5個入り=1,080円、数量限定)、3階の「松濤 粋(しょうとう すい)」ではホタルをイメージし、かき氷に黒豆や蜜煮した黄トマトをあしらった「幻蛍(まぼろしぼたる)」(1,296円、数量限定)、4~6階の日本料理「松濤」では懐石料理「蛍が舞う頃」(1万2,960円)を、それぞれ提供する(各階によって販売期間は異なる)。
横田店長は「源氏ボタル観賞会は、小川や水路も多く夏には柳に飛び交うホタルが多く見られたという風情あふれる往時の銀座に思いをはせ、日本の夏の風物詩を楽しんでいただきたいとの思いから、毎年開催している」と話し、「今年ご覧いただくのは、昨年、銀座本店で生まれた卵を大切に育てて成虫となった、まさに『銀座生まれ』のホタル。都会では珍しいホタルをこの機会にぜひ、当店でご観賞いただければ」と来店を呼び掛ける。
観賞会開催時間は18時~21時(最終日は20時まで)。入場無料。今月15日まで。