三井不動産(中央区日本橋室町2)は1月11日、松屋通り沿いの銀座3丁目に開発推進中の商業施設「銀座Mプロジェクト(仮称)」を着工した。
同プロジェクトは、1932年に竣工した菊正ビル(当時名)跡地に展開しているもの。菊正ビルは、旧大分県農工銀行の設計や八木通商ビルの外観リニューアルなどを手がけた建築家の国枝博さんが担当、付け柱が印象的な外観のビルとして知られていた。同ビルはその後、平和生命ビル、エトナ・ヘイワ生命ビル、マスミューチュアル生命ビルへと名前を変え、三井不動産の特別目的会社(SPC)が土地を取得、開発を進めている。
敷地面積は634.96平方メートルで、延床面積は約6,974平方メートル。地下2階、地上11階建て。設計は清水建設が担当し、平成20年春のオープンを予定している。テナントについて「ファッションアパレル店、飲食店、サービス店などの誘致を予定」(同社)しているが「具体的にはまだ未定」(同社広報担当者)だという。
同社は銀座エリアでの商業施設開発・運営に重点を置いており、これまで2002年8月開業の「銀座並木通りビル」、2004年10月開業の「交詢ビルディング」、2005年3月開業の「ZOE(ゾーエ)銀座」などを展開。現在も銀座2に「Gプロジェクト(仮称)」、銀座8に「ニッタ東京ビル(仮称)」の開発も進めている。