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三省堂有楽町店で、小説のプルーフから作者を当てる「誰本」企画

作者を当てるための「誰本」と文芸書担当の新井見枝香さん

作者を当てるための「誰本」と文芸書担当の新井見枝香さん

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 三省堂書店有楽町店(千代田区有楽町2、TEL 03-5222-1200)が現在、発売前の小説のプルーフ(=試し刷り)を無料提供して作者が誰かを当てる企画「誰本(だれぼん)」を行っている。

「誰本」、1階レジ前の回答ボックス

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 同催しは同店と講談社(文京区)の共同企画。参加希望者は同店1階レジで「『誰本』ください」と告げて「誰本」を受け取り、読んだ後に1階レジ前の回答ボックスに作家名を投函(とうかん)する。

 「誰本」の内容は2月発売予定の短編集から3篇を収録したもので約100ページ。作家名のヒントは「女性作家」で、回答の応募締め切りは1月31日。

 正解者には完成した単行本を作者の直筆サイン入りで進呈する(正解者多数の場合は抽選で10人に進呈予定)。正解発表は、2月14日に店頭ポスターや同店公式Twitterで行う。

 同店文芸書担当の新井見枝香さんは「普段は注文数の目安を把握したり感想を集めるために書店員に配布される『プルーフ』を、販促や来店促進に使えないかと講談社の方が提案してくださったことをきっかけに、3カ月の準備期間を設けて実施にいたった企画」と話す。

 1月2日から始まった同企画は、13日の時点ですでに100冊程度の「誰本」が参加者の手に渡っており、「予想以上の反響」と新井さん。

 小学生~70代まで、老若男女が参加しており、回答者も徐々に増える中、既に2人の正解者が出ているという。

 「言葉遣い、行間、世界観などから、真剣に考えて回答してくださる方が多く、『誰本』のために同店に足を運んでくださるお客さまもいる。直接ご来店いただいてレジで『誰本ください』と言っていただくことで参加でき、回答も店内のボックスに投函していただくという、大変アナログな企画。スタンプラリーに参加するような感覚で参加していただければ」と呼び掛ける。

 「通常は作家名や帯・表紙などで作品のイメージやあらすじ、評判を知ってから読書をすることがほとんどだと思うが、『誰本』では、それらのフィルターが無い状態で読書ができる。この機会に、普段とは違った読書体験を楽しんでいただければ」とも。

 同企画は、出題作家を変えて今後も継続開催していく予定という。

 営業時間は、10時~22時(日曜・祝日は20時まで)。

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