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銀座エルメスで「浮遊する」巨大スチール彫刻作品-ポーランド出身の作家

「ゲート」をモチーフにしたモニカ・ソスノフスカさんの新作彫刻作品

「ゲート」をモチーフにしたモニカ・ソスノフスカさんの新作彫刻作品

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 銀座メゾンエルメス(中央区銀座5)8階「フォーラム」で現在、「ゲート」モニカ・ソスノフスカ展が開催されている。

モニカ・ソスノフスカさんの新作彫刻作品

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 ソスノフスカさんは1972年ポーランド生まれで、ワルシャワを拠点に活動するアーティスト。60年代にワルシャワで盛んだった前衛芸術に大きな影響を受け、10代後半に祖国で共産主義の崩壊を経験し、モダニズムに代表される過去の歴史とその現代における変容にインスピレーションを受けて作品を制作。社会主義を象徴する建築の壁・階段・ファサード・窓・廊下などのディテールを断片的に取り出し、デフォルメ・再構築した彫刻作品を発表してきた。

 ポーランド館代表として出展した2007年の「第52回ヴェネツィア・ビエンナーレ」では、かつての工場の巨大な骨組みを丸ごと展示場一杯に構築した作品で話題となったという。

 日本での初個展となる同展では、個人宅の「ゲート」を題材とした新作彫刻作品4点を展示。社会主義の政権下で実際に使われていた個人宅のゲートをスチール素材で再現した造形物が、「ねじ曲げられ、ゆがみ、機能を失い」、フォーラムの空間に浮遊するかのようにつり下げられている。

 「自分の仕事は作品を作ること」と言い、自身の作品について語る(=言語化する)ことをしないというソスノフスカさん。

 来場者からは「すごい迫力で、考えさせられるものがあった」「巨大な造形物が浮遊しているように見えて不思議な感じ」「重い題材だけれども、ダイナミックで美しい」など、さまざまな感想が寄せられているという。

 開館時間は11時~20時(日曜は19時まで)。入場無料。3月31日まで。

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