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銀座の庶民向け居酒屋でインバウンド対応 外国人客向けメニューで集客

「最上」が作成した英語・中国語メニュー

「最上」が作成した英語・中国語メニュー

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 居酒屋「最上(もがみ)」(中央区銀座1)が英語と中国語の「インバウンド・メニュー」を導入して約1カ月がたった。

外国語メニューを設置した店頭に立つ廣瀬敬輔さん

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 店主の廣瀬敬輔さんが商社勤務などを経て1995年に開いた同店。ビール、焼酎類や久保田・黒龍・天狗舞・七田などの地酒約20種(572円~)をそろえるほか、「中トロマグロ」(702円)、「じゃこキャベツ炒め」(475円)、「鶴岡だだ茶豆」(486円)、「ざる蕎麦」(616円)などのメニューを「平均すると原価率5割の値段」で提供し、中高年のサラリーマンを中心とする常連客でにぎわう庶民向けの店だ。

 「銀座や築地にこれだけ外国人観光客が増えたのだから、外国語のメニューを作れば売り上げが増えるかもしれない」と思い立った廣瀬さんが、近所の翻訳事務所に外国語メニューの作成を依頼。店頭にもメニューを設置したところ、イギリス・中国・フランス・イタリアなどの国からの「居酒屋初体験」の観光客が訪れるようになった。

 通常はアラカルトのみの同店だが、外国人客のためにお通し・刺身・焼き鳥にソバがついて2,500円の「おすすめコースメニュー」も設定した。

 商社勤務時代の経験を生かし、来店する外国人客への対応も無難にこなす廣瀬さん。「外国からのお客さんが生ビールを片手に居酒屋メニューを楽しんでくれるのがうれしくて、ついいろいろなつまみをサービスしてしまう。コースの最後のソバまでたどりつけないお客さまもいるほど」と笑顔を見せる。

 「店頭の外国語メニューを見て、女性など一見(いちげん)のお客さんが来店してくれるようになったのも思わぬ効果。これからも幅広いお客さんに喜んでいただければ幸い」とも。

 外国語メニューを用意するのは夜の営業のみで、営業時間は16時30分~22時30分。土曜・日曜・祝日定休。

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