銀座のヴァニラ画廊(中央区銀座8)で7月25日、「ギーガー-陰翳(いんえい)の廻廊-」が始まった。
1940年にスイスで生まれ、2014年に亡くなったハンス・ルドルフ・ギーガーさんは、ロックバンド「エマーソン・レイク&パーマー」の「恐怖の頭脳改革」のジャケットデザインや、映画「エイリアン」のクリーチャーデザインを手掛けたことなどで有名な画家・デザイナー。
同展では、デカダン芸術のコレクターである「『Gallery Lucifer』の『あるじ』」が選んだ彫刻、版画、限定品などのコレクション約20 点を展示する。
「『Gallery Lucifer』の『あるじ』」は、「シュルレアリズム的思想を受け継ぎ、アマルガム状の巨大なエネルギーとして発展を遂げたのがギーガーである。今回の展示会では80年代における爛熟(らんじゅく)と退廃、またその源流である60、70年代の勃興を再現している。ぜひ会場に足を運び、真に自覚的な態度で、用心深く綿密にギーガーのエネルギー方法論の蘇生を企画した本展示会の意図を感じとってほしい」と話す。
同展の開催を記念して「Cafe&Bar十誡」(銀座5)では、ギーガーが手掛けたレコードジャケットについてのトークベントを開催予定。
開廊時間は12時~19時(金曜は20時、土曜・祝日は17時まで)。入場料=500円。8月6日まで。