銀座・伊東屋(中央区銀座2、TEL 03-5250-2405)は3月1日より、個展「~火消しに惚れた『岡田 親(ちかし)錦絵展II』」を9階ギャラリーで開催している。
現在は京橋のすし屋の大将として活躍する岡田さんは、生まれも育ちも京橋の「江戸っ子」。幼い頃から慕ってきた近所の鳶頭の影響から火消しの錦絵を集めるようになったという。「中には高値をふっかける店もあり、『ならば自分で書いてやろうじゃないか』と思ったのが描き始めたきっかけ」(同店)。和紙にアクリル絵の具で彩色されている錦絵の描き方は独学だが、纏(まとい。火消しが火事場で使用した自分の組の目印)や、はんてんなどの時代考証は「すべて本物」。
岡田さんは、山本一力さんの著書「まとい大名」の装画を手がけているほか、ジャズプレーヤーのレイ・ブラウンがプロデュースしたアルバムジャケットに使われている作品もある。
同展では、隅田川以西のいろは48組と本所・深川16組の町火消しが一堂に会する5枚連作の作品をはじめ、約60点の作品を展示するほか、作中のはんてんやちょうちんに屋号や名前を入れる特別オーダーなども受け付ける。
開催時間は、日曜~火曜=10時30分~19時。水曜~土曜=10時30分~20時。入場無料。3月11日まで。